…というチラシが学校に届きました。
「地球の未来に思いをはせ、家族や友達と静かに語り合う、そんな時間を持ってみませんか。時計の針を過去に戻し、ローソクのやわらかな光の中で、私たちが身を置いている文明社会を見つめ直すことを、今、この地球(ほし)で共に生きている皆さんに問いかけてみたいと思います」
実行時間は7月7日の20時から22時とのこと。私の勤務校では(通知表作成の忙しい時期なのに)実行したそうです。
私は昔から環境問題にはうるさい方です。しかし、今回はこれに同調しませんでした。何かしらうさんくさいものを感じたからです。まず、「ガイアナイト」の発信源は北海道です。
「この島で世界の首脳を迎え、地球環境に関するサミットが開かれます。北海道が試される時です。エネルギーを乱費する饗応を排し、例えばローソクの灯のぬくもりで各国の首脳をお迎えして、道民の暖かさと意識の高さを、世界に示そうではありませんか。」
呼びかけ人は、こうなっています。
「北海道洞爺湖サミット道民会議 会長 高橋はるみ」つまり北海道知事です。こういうよびかけをお上が行うと、灯火管制になりかねません。しかも、目的はどうも「サミットが来るので、いいカッコをしたい」というのが真相のような気がします。
こう感じるのは私だけでないのでしょう。こんな一言が付け足されています。「サミット前のみでなくサミット後へも続く灯夜の夜を定期的に持つことを、道民の皆さんに提唱します」
日本では「100万人のキャンドルナイト」という取り組みが行われてきました。2003年から始まっています。「夏至の夜、みんなでいっせいに2時間だけ電気を消してみませんか」というものです(2001年にカナダで行われた取り組みがもとになっているそうです)。以来、毎年夏至と冬至に行われ、着々と参加者を増やしています。呼びかけ人は「民間人」ばかりです。呼びかけ人の一人からは、毎年2回、キャンドルナイトの呼びかけメールが届きます。私はこの運動には好感を持っています。やることは結果的に同じなのですが、こちらには参加したいなと思っています。
今日の朝、学校で子どもたちに訊いてみました。「昨日の夜、2時間電気を消したというお宅はどれくらいありますか?」…一人だけでした。北海道の学校ではどんな光景だったのでしょうか…?手を挙げなかった子が糾弾されていなければ良いのですが。そして、日本中の学校でそれが当たり前になってしまわなければ良いのですが。
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