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2010年1月14日 (木)

小さな電気ポット

今度は電気ポットが故障しました。湯は沸くのですが、スイッチを押しても湯が出てきません。修理見積もりに出したら5000円を超えるとのこと。直すか捨てるか、微妙な金額です。

今まで使っていたのはタイガーの「とく子さん」というモデルです。「電気で沸かして魔法びんで保温」「お湯を使わない時間帯の通電を止めて電気代を節約」と謳っていました。ウチは昼間誰も家にいないので、ちょうど良いと思われました。しかし実際使ってみると、土日は生活パターンが違います。結局常時保温に切り替えて使っていました。また、飲み物用に2リットルもの湯を必要とすることは月に一度もありませんでした。

そこで、最近流行の「電気ケトル」を使ってみることにしました。少量の水を短時間で沸かします。湯を沸かす際の消費電力は電気ポット以上です。しかし、電気を使うのはほんの数分だけです。保温機能がありません。必要な量だけその都度湯を沸かす、という使い方になります。ウチにはこちらの方が合っていると思います。

0.8Lモデルで約5000円です。湯を沸かしてみると、なるほど速い速い。コーヒー2杯分の湯なんて、ドリッパーを準備している間に余裕で沸いてしまいます。保温が必要な場合は水筒を使います。ウチの使い方にはそれで十分です。冷めてしまっても、必要な湯の量は少ないのですから、また沸かせば済みます。

ポットが変わって、台所の景色が少し変わりました。シンプルモダンの外観がとても気に入っています。しかしそれ以上に気持ちが良いのは、ポットが大幅に小さくなったことです。「その都度必要なだけ準備する」大げさに言うと、暮らしがスリムになったような気がします。

他のものも、同じようにスリムにできるのではないかと思います。筆頭は冷蔵庫とクルマでしょう。クルマは「普段は小さな車。大きな車が必要な時は借りる」その方が向いている家庭は多いと思います。「普段は電気自動車。長距離を走る時はガソリンを使う車を借りる」こういうのも良いのではないでしょうか。今の技術で500km走れる電気自動車を作ろうとすると、高価になってしまいます。しかし日本のマイカーの平均的な使われ方なら、一度に走れる距離はもっと短くて良いはずなのです。そして、それならば電気自動車はもっと安くなるはずなのです。

たかが電気ケトルに、こんなことまで考えさせられるとは思いませんでした。小さくて安価だけど、なかなか大したヤツです。

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