新人戦優勝!
監督は私ではありません。5年の学年主任さんです。今まで練習試合で負けたことは1回だけでした。唯一負けた相手は新人戦には出てきません。このところ新人戦で連覇を続けていたA小には勝っていました。つまり、今年は本校が優勝候補でした。
1日目は2戦2勝でした。しかし、内容はあまり良くありませんでした。練習試合で100点以上取って勝ったチームを相手に、圧勝できませんでした。全員使って余裕で勝つ予定だったのですが。エースも次のエースもガチガチでした。このあたりが昨年まで連覇を続けていたA小と違うところです。そんな中、スタメンで一人だけボケキャラクターのA子だけがのびのびとプレイしていました。練習試合では毎回のように自殺点を決めていた子です。
2日目も楽な試合はできませんでした。予選リーグの3試合目となる試合でも、圧勝できませんでした。それでも3戦3勝で決勝進出です。相手はA小です。1日目の試合を見ていると、練習試合の時のように楽に勝たせてくれないだろうと思っていました。試合が始まると、それどころではありません。同点、もしくは僅差でリードされる展開が続きました。A小のエースは1対1が強いので、徹底してそこで攻めてきます。これを守ろうとして、本校のエースのファールがかさんでいきます。苦しい展開でした。
ボケキャラのA子は、絶好調でした。今までで一番のできでした。相手のエースが抜いてくると、この子が効果的にヘルプに入りました。当然A子もファールがかさみますが、その分こちらのエースのファールが減りました。オフェンスでもA子は物怖じせずにどんどんシュートを打ち、重い試合に良いリズムを刻みました。
4クォーター開始時には負けていました。しかし、監督も私も冷静でした。総合力で勝る本校は、ようやくリズムに乗り、得点を重ねます。試合終了時には、引き分けに持ち込みました。こうなると、追いついた方のチームが強いです。延長戦の末、本校が優勝をつかみました。やれやれ。本来なら、延長戦なしで勝たなくてはいけない試合でした。優勝候補がきっちり優勝することの難しさを改めて思い知らされました。
A子がいなかったら、負けていたでしょう。監督の意図した通りに動けない子ですが、そういう子こそが監督の期待を上回る活躍をすることがあります。私自身、7年前にそういう子に助けられて、ようやく優勝できたという経験をしました。「異質のメンバーが全体を救うこともある」という見本のような試合でした。
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