老いらくの恋がかなう（１）～ぼくの小鳥ちゃん～

あの小鳥ちゃんと、暮らすことになりました。
出会ったのは、５か月前でした。

ギャラリーの女主人は、こう言っていました。
「お預かりしているだけです」

次にギャラリーに行っても、小鳥ちゃんは、いました。
「これ、欲しいです。譲ってくださるように、作者に伝えていただけませんか」

そして、先日。
譲っていただけるとのこと。
万歳！
〇〇〇〇〇円とのこと。
高いのか安いのか、私にはわかりません。
しかし、私にとっては、それくらい払う価値があるのです。

今日、車で引き取りに行きました。
プチプチシートや養生テープを用意していったら、驚かれました。
「これ、わざわざ買われたのですか？」
「工房に常備してありますから」
立体作品なのですから、持ち運びには気を使います。

宮脇綾子さんをほうふつとさせるこのセンスと、細かく丁寧な手仕事にほれぼれします。
作者は高齢の女性で、身寄りがなく、今は施設に入っておられるとのこと。
私が、身寄りになりかわって、この作品を大切にさせていただきます。

小鳥ちゃんは、居間の壁に飾るつもりです。
ただ、現状では壁に下げられません。
少し手を加えることになります。
小鳥ちゃん、ステキなおうちを作ってあげるから、待っててね。