刷毛に再び驚く ～素人は筆を選ぼう～

ステイン塗装の２回目です。
まず、安いナイロン刷毛を使います。

ははあ。
わかってきました。
板が立っていると、とても塗りづらいです。
板が寝ていると、まずまず使えます。
毛が抜けないという美点もあるので、
得意な用途で使ってやりたい刷毛です。

立っている板に、ちょっと高価な獣毛刷毛を使ってみます。
以前、水性キシラデコールに使ったものですが、
水性なのでキレイに洗えています。

おお。
全然違います。
塗りやすい！
塗料をたっぷり含むので、一度に広い面積を塗ることができます。
それでいて、塗料が出すぎてムラになることがほとんどありません。
幅の広い刷毛なのに、狭い小口でもキレイに塗ることができます。
結果として、短時間で気持ちよく作業をすることができます。

この刷毛は、何度も使っています。
しかし、こんなに良い刷毛だと感じたことは初めてです。
安いナイロン刷毛と比べたからでしょうか。
ステインの二度目塗装だったからでしょうか。

良い勉強になりました。
良い刷毛というのは、よく切れる刃物のようなものなのでした。
今後は、良い刷毛にどんどん助けてもらおうと決心しました。

（余談）
今回使った獣毛刷毛は、単なる道具ではないように感じました。
「ふところが広い人って、これなのだなあ」
そんなことを感じさせるのです。

訊けば何でも、いくらでも教えてくれる人って、いるでしょ。
それでいて、しゃべりすぎない。
相手と状況に応じて、いつも適量の言葉を出す人。
これだと、受け手がオーバーフローになりません。
どんな人や状況にも、自由自在に対応することができる人。
「そういう人間でありたいなあ」と思いました。