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2023年4月23日 (日)

詩集に魂が震える(2)~坂村真民詩集百選~

「道」カテゴリーより。

 (前略)
 あとからくる者のために
 山と川と海をきれいにしておくのだ
 ああ後からくる者のために
 みなそれぞれの力を傾けるのだ
 あとからあとから続いてくる
 あの可愛いい者たちのために
 未来を受け継ぐ者たちのために
 みな夫々自分で出来る何かをしていくのだ

国会で毎日唱和してもらいたい詩です。
若い人たちの未来を削るようなことばかり
やっているではありませんか。

「花」カテゴリーより。

 わたしが愛するのは
 野の花
 黙って咲き
 黙って散ってゆく
 野の花

「禅語カレンダー」にある「柳緑花紅」と通じる詩です。
「七字のうた」とも通じる詩です。
老人になった今、この詩が沁みます。

「和」カテゴリーより。

 (前略)
 道のべに花咲けど見ず
 梢に鳥鳴けど聞かず
 せかせかとして
 過ぎゆく人の
 いかに多きことぞ

 二度とないこの人生を
 いかに生き
 いかに死するか
 耳かたむけることもなく
 うかうかとして
 老いたる人の
 いかに多きことぞ
 (後略)

森信三氏の言葉にも同意のものがありますね。
人生の残り時間をどう過ごすか、
考えねばなりません。

この詩集は、あっちを開いても、
こっちを開いても、はっとさせられます。
これで日めくりカレンダーを作ろうかと思っています。

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