用水路に人生をかける ~中村哲氏が存命なら~
『ペシャワール会報』が届きました。
これは、中村哲氏の活動を支援する会です。
アフガニスタンにおける医療とかんがいの活動は、中村氏亡き後も続いています。
この会は40周年を迎えたそうです。
会報を読むと、今までとは違う感慨がわいてきます。
●用水路に人生をかける
中村氏は、アフガニスタンでの用水路整備を進めていました。
その途中で、暗殺されました。
他にも殺されたメンバーがいます。
正に、人生をかけて用水路を作っていたのです。
愛知用水では、久野庄太郎氏と浜島辰雄氏の活躍がよく知られています。
明治用水では都築弥厚氏、そして枝下用水では西澤真蔵氏です。
それぞれ、用水に人生をかけた人たちです。
自分の損得ではなく、人々の幸せのために生きたと言って良いと思います。
今の時代にも、こんな人はきっとあちこちにいるはずです。
明後日は、西澤眞蔵生誕(180年)祭があるそうです。
中村氏に「こんな人がいたのです」と教えたら、どんな反応をしたでしょうね。
●テロ国家と言われても支援する
アメリカは9.11テロの後「対テロ戦争」としてアフガニスタンで軍事作戦を行いました。
日本もこれに協力・支援すべきかという時に、中村氏は国会で意見を述べます。
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我々が頑張ってくれば必ず国際的に大きな援助がどんと来るんだ、こんなのをだれも放置しておかないだろう、エチオピア大干ばつ以上の規模であるということでしたが、やってきたのは制裁でございました。そのために、ただでさえ少なかった外国の救援団体が次々と撤退していくという中で、まさにアフガニスタンは孤立化への道をこれによって深めていったわけでございます。
(中略)
難民が出てからでは、これは手間もかかるし金もかかるというだけではなくて、悲劇が大きくなる。難民を出さない努力というのをまずやらなくちゃいけないというのが、現地におる私たちとしてはぜひ訴えたいことでございます。
(中略)
テロという暴力手段を防止する道に関しましても、これは暴力に対しては力で抑え込まないとだめだということが何か自明の理のように議論されておる。私たち、現地におりまして、対日感情に、いろいろ話はしませんけれども、日本に対する信頼というのは絶大なものがあるのですね。それが、軍事行為に、報復に参加することによってだめになる可能性があります。
(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/010415320011013005.htmより)
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このように述べた中村氏は、制裁下のアフガニスタンで活動を続けました。
今、パレスチナで戦いが起きています。
現象としてはハマスのテロなのですが、元をたどればそんな単純な話ではありません。
イスラエルは報復し、アメリカはそれを支援するそうです。
「ああ、中村氏が生きていたら、この件についてどんな発言をするのだろうか」
そう思っているのは、私だけではないと思います。
ペシャワール会はこちら
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