これ、当地のTVや新聞では毎年必ず報道されます。
ただ、私の経験上「桜と紅葉の織り成す絶景」を見るのは難しいです。
どんぴしゃの年に、どんぴしゃのタイミングで行かないと「絶景」は見られないように思います。
(絶景でしょ)
今日は本命の「川見」ではなく「大洞」の方へ自転車で行ってみました。
「川見四季桜の里」は毎年大渋滞になります。
それに引きかえ、「大洞」の方は今日はガラガラでした。
(山がピンクに染まっているのがおわかりでしょうか)
見ごろではない、と思います。
いいんです。
私は常々、この地区の方々の四季桜への情熱に感銘を受けています。
四季桜が植えられているのは、観光地だけじゃないです。
あっちにも、こっちにも、そして小原地区ではない地区にも、四季桜があるのです。
ある場所では、何本も並木状態で。
ある場所では、庭や畑に1本単独で。
桜が咲いても、カネにはなりません。
それどころか、剪定や消毒をしている方もおいででしょう。
(ほとんどの四季桜は樹形がキレイです)
「無償の愛」どころか「私財をつぎこんだ美観」なのです。
それなのに、よくもまあこんな本数を植えたものだというくらい、四季桜があるのです。
私は、満開ではなくても、そこに感銘するのです。
(銀杏の黄葉と四季桜の競演です)
「大洞の四季桜」駐車場には、特設テントが立っていました。
常駐しているとおぼしき方がいました。
天気が優れないためもあってか、観光客はいません。
「協力金100円」を募るポストがあったので、私はまずここに行きました。
ああ、旭地区の「上中しだれ桃」を思い出します。
あそこも、地元の方々が商売抜きで美観を作り、維持していました。
「協力金」(駐車場代)は1000円でした。
ここ大洞は、その十分の一なのでした。
(ツバキと四季桜の競演です)
小原にはその昔、映画館があったそうです。
江戸時代から歌舞伎が行われおり、これは今でも受け継がれています。
「歌舞伎伝承館」という施設まであります。
小原は、今でこそへき地扱いですが、昔はそうではなかったのでしょう。
その心意気が、四季桜の里を作り出したのかなと思いました。
(四季桜は、自生ではなく、全部人が植えたものです)
カネにならないのにぼう大な数の四季桜を植えた小原の人々に、改めて拍手をしたいと思った一日でした。
先日、新聞で残念な報道を見ました。
土岐市を代表する紅葉の名所「曽木公園のもみじライトアップ」が今年を最後に終了する、というのです。
地元の方々のボランティア活動で行ってきたので、もはや続けるのが難しい状況なのだとか。
小原地区も、今では耕作放置地や空き家が目立つようになってきました。
小原の四季桜は、あと何年維持できるのでしょうか?
そして、愛知を代表する紅葉の名所である香嵐渓も、もしや(注)。
今日、テントでこんな話を聞きました。
「小原によそから引っ越してくる人がいる」
(私の同類ですね)
「名古屋市から、瀬戸市から、それに外国から来る人もいる」
あちこちで、ちらほら聞く話です。
新住民が、田舎の美観を維持する一助になれるといいな、と思いながら帰路につきました。
(天気予報が外れて冷たい雨に降られました。
瑞浪では吹雪だったそうです)
(注)
私は勝手に「当地の秋の三大渋滞」をこう考えています。
1 香嵐渓(足助)の紅葉ライトアップ
2 小原地区の四季桜/紅葉
3 曽木公園の紅葉ライトアップ
そこまで客が来ても、曽木公園では続けらないのです…。
(お堂が二つあるのもいいですねえ。キレイに維持管理されています)
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