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2023年12月18日 (月)

パネコートを過信しちゃいけないよ

「パネコート」はコンパネの片面に黄土色のウレタン塗装をしたものです。
これ、ウチの店ではよく売れます。
本来はコンクリートやモルタルの型枠として使うものです。
でも「キレイな合板」「水に強い合板」として使う例も少なからずあるようです。
ウチの店でも、店舗の各所で使っています。

Img_5708_edited

この写真は、重く大きい荷物を載せる「台車」に使われた例です。
注目していただきたいのは、表面の凸凹です。
パネコートの耐水性は、長期間続きません。
このように、ウレタン塗装が浮いてきます。
この後、塗装面が割れて、内部に水が浸入します。
更に、木口には塗装されていないので、そちらからも劣化します。
雨ざらしの場合、条件にもよりますが3年もてば上等でしょう。

これは、パネコートの責任ではありません。
型枠として使う短期間なら、耐水性が続きます。
コンクリートやモルタルが固まったら、取り外します。
普通のコンパネよりも表面が滑らかになります。
使った後きちんと管理すれば何度も使えます。
そのように使うべきものなのです。

どうしても屋外で合板を使いたいのなら、構造用合板の方が良いでしょう。
(これについては、以前にも少し書きました
使っている接着剤が違うので、耐水性が一段高くなります。
防腐塗料を塗れば、さらに耐水性が上がります。
まあしかし、合板が露出するような使い方をしないのが一番良いのですけどね。

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(我が家の屋外で使っている構造用合板です。キシラデコールで塗装済み)

(余談)
合板の上に張るものとして安価なのが「波板」です。
その中で一番安価なのが「塩ビ波板」です。
これ、寿命はたったの2~3年とされています。
私は内心「こんな短命なものを売るなよ」と思っていますが、需要があるんです。
(劣化した塩ビ波板の交換需要だと思うのですが)
考えてみると、パネコートや構造用合板の寿命と大差ないかもしれませんね。

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