匠の技に呆然 ~ミュージアム飛騨~
●歴史に呆然
飛騨の匠たちは飛鳥時代から都へ行き、建築や家具を作ってきたのだそうです。
平城京で使われていた家具のレプリカを見て、びっくりしました。
電動工具のない時代に、今見てもハイレベルなものを作っていたのです。
私は、現代の道具を使ってもあんな家具をつくることができません。
飛騨の国は、匠が都で働くことで他の税を免じられたそうです。
そりゃそうだろうなあ、と納得しました。
●現代の作品に呆然
今回の小旅行は、カミさんのこんなリクエストがきっかけでした。
「伝統工芸を見に行きたい」
前回は七宝焼を見に行きました。
私は、こう書きました。
「七宝焼の世界にも、新たな風を吹き込む作家の登場が必要ではないでしょうか」
ところが、現代の高山木工はモダンなものだらけだったのです。
イスが100脚展示されていました。
全部座って良いとのこと。
思わず座ってみたくなるデザインのイスがたくさんありました。
座っても、どれも快適でした。
幸か不幸か、我が家にはもう新たなイスを置く余地がありません。
(このイスたち、買えるのです)
座るだけで次のコーナーに進みました。
●ショップでまた呆然
ショップには無料で入れます。
ここがまた、驚きの場所だったのです。
「伝統工芸」という雰囲気がありません。
雑誌『週末工房』に出てくるような作品ばかりです。
DIYに無縁な客が来ても皆さん「ステキ!」と言うでしょう。
木工をする客なら更に「スゴイ!」と言うでしょう。
そして私のレベルだと「こんなの自分では作れない…!」
伝統工芸と言いながら、受け継いでいるのは技術と魂だけなのかもしれません。
「100年前と同じようなものを作って、徐々に衰退する」
そういう伝統工芸ではなかったのでした。
●ガマンガマン
ショップの入り口で「ここ、危険だ!」と叫びました。
私、美しいものを見ると買いたくなってしまうのです。
ショップには、美しいものがたくさん並んでいました。
幸か不幸か「買っても使わない」「置き場所がない」というものばかりでした。
なんとか物欲を抑えました。
場所を取らない箸置きを買うだけにしました。
(もう10個以上持っているのですが)
いろんな樹種があったのですが、クルミ材製を買うだけにしました。
これからエゴマ油(毎朝使っています)でオイルフィニッシュするつもりです。
楽しみだなあ(^^♪。
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