じろじろ見られる体験のススメ ~日本の人口減少に向けて~
●白人児童の悩み
「どこに行っても、みんながわたしをじろじろ見てきます。
わたしは、もういや。」
今でも忘れられません。
教員になって2年目に担任したA子の作文です。
この子は、金髪で眼は青色でした。
でも、国籍は日本なのです。
(お父さんが日本人でした)
それから30年以上経って勤めた学校には、肌が黒い子がいました。
(私は担任していません)
やっぱりお父さんは日本人だったので、国籍は日本だったでしょう。
A子以上にじろじろ見られていたことでしょう。
(何度か話したことがありますが、かなり悩んでいるようでした)
私には、ある構想がありました。
「肌を違う色に塗り、髪を違う色に染めて、街を歩く。
みんなにじろじろ見られることがいかに不愉快かを体験する」
これを学校でやりたい、とずっと考えておりました。
ずっと暖めていた構想なのですが、実現しませんでした。
提案することさえできずに終わりました。
小学校ではもちろん、中学校でも難しいかもしれません。
希望者だけ、とかにしないと難しいでしょう。
狙いはもちろん、これです。
「肌や髪の色が違うというだけでじろじろ見られる不快さを体験することで、
自分がじろじろ見ることをやめさせる」
●「外人」をどうする
先日「消滅可能性自治体」についての報道がありました。
その中に、こんな内容がありました。
「該当する自治体は150程度減少」
「外国人の増加が要因」
人口減少を救うのは、外国人なのです。
彼らは、自治体消滅を救ってくれる福の神なのです。
ですから、いつまでも「外人」をじろじろ見てはダメなのです。
そのうち、どこかの自治体で私が考えたような体験活動が行われるかもしれません。
やるべきだと思います。
市長さん、教育長さん、いかがでしょう。
(蛇足)
日本は今、岐路に立っています。
A「外国人を受け入れて、人口減少を食い止める」
B「人口減少を受け入れて、コンパクトな国として生きる」
これって、憲法改定以上に重要で緊急性のある課題だと思います。
広く国民的議論をして、選挙で結論を出すべきだと思います。
それなのに、政府も国会もマスコミも、だらだらと状況が推移していくのを見ているだけです。
方針を決めるべきだと思うのです。
そして、Aの道を選ぶなら、その準備をするべきだと思うのです。
なし崩し的にAになっていき、「外人」がいつまでもじろじろ見られる、というのは最悪のパターンだと思うのです。
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