がんばれフリード ~初代フィットと7代目シビックの思い出~
幼稚で醜い格好の車があふれる今の時代に、ホンダは抵抗を続けています。
しかし残念ながら、売れ行きは芳しくありません。
フィットも、ステップワゴンも。
そんな中、新型フリードが清々しいスタイルで現れました。
ステップワゴンと似ています。
大丈夫なのでしょうか。
ここで私が想起するのが、表題の2台なのです。
初代フィット(2001年~)は、ホンダの歴史に残る大ヒット作でした。
33年間日本一だったカローラを抜いて、年間販売台数1位になりました。
もちろん、よくできた車でした。
当時日本に二つあった「カーオブザイヤー」を両方受賞しました。
ところがです。
その前年に、ホンダは7代目シビックを発売していました。
こちらも「カーオブザイヤー」を受賞していました。
順序はこちらが先ですが、フィットとよく似た内容の車でした。
フィットを少し大きく高級にした車、と言って良いと思います。
それなのに、売り上げはさっぱりでした。
7代目シビックは、なぜ売れなかったのでしょうか。
私が思うに「華がなかった」のです。
シビックを尻目に売れたのは、9代目カローラでした。
シビックと違って、平凡な4ドアセダンが主力でした。
機能的には、シビックの方が優れていたと思います。
9代目カローラは、カッコ良かったのです。
ウィキペディアには、こう書かれています。
「9代目を最も特徴付けるのはこれまでのカローラとは一線を画す革新的なデザインである」
私も、このデザインは好きでした。
今見ても「ええなあ」と思います。
12代のカローラの中で3指に入る好デザインだと思っています。
7代目シビックのデザインは、ライバルであるカローラに対して、地味すぎました。
(私にとってはOKでしたが)
そして、初代フィットのデザインは、人目をひきつけるものでした。
シビックのデザインは、フィットとそんなに違いません。
この両者の違いは、デザインの「華」だったと思うのです。
そして、ステップワゴンの売れ行きがパッとしない理由の一つが、これだと思うのです。
(私にとってはOKなのですが)
清々しいデザインの3代目NBOXは、よく売れているようです。
あのデザインはステップワゴンと似ていますが、もう少し華があると思います。
では、ステップワゴンと似ている3代目フリードは、どうなのでしょうか。
私はまだ実物を見ていないので、何とも言えません。
新型フリード、売れて欲しい、と思います。
そして、日本の街の景観を少しでも浄化して欲しい、と思います。
がんばれ、フリード。
(蛇足)
現実問題としてがんばって欲しいのは、醜い車に平気で乗っているユーザーたちです。
あなたの美的センス、疑われてますよ。
そんなバカな、と思う人はトヨタ博物館に行ってカーデザインの歴史を学びましょうね。
アップルストアや無印良品の店、またはセリアでもいいかもしれません。
今の日本の自動車デザインは、異常なのです。
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