●スノボのIさん
「私、全日本に出たことあります」
こう語るのは、ウチの店で働くIさん。
「自己紹介カード」によると「趣味・特技」はスノーボードなんだとか。
ちょっと話を訊いてみたら、上記の驚きの発言が出たのです。
スゴい人だったんですねえ。
それだけじゃ、ありません。
「ウチの夫は、全日本チャンピオンです」
わわわ。
この夫妻の子どもは、将来どう育つのでしょうか。
Iさんは、知らない人が見たら単なる可愛いパートのおばさんです。
私も、あの時ああいう話をしなかったら、知らないままでいたことでしょう。
●バスケのJさん
「私も岐阜女子でした」
「バスケ部でした」
こちらも、ウチの店で働くJさん。
「岐阜女子のバスケ部が強くて…」と話していたら、教えてくれたのです。
「ええっ!私の教え子にも岐阜女子でキャプテンになった子がいます」
しばし、話が盛り上がりました。
岐阜女子高は、バスケットボールの強豪です。
全国大会の準決勝や決勝の常連校と言って良いでしょう。
Jさん、仕事への徹底ぶりが他の人とちょっと違います。
強豪校出身と聞いて納得しました。
●スゴい人って、たくさんいるはず
考えてみると。
高校野球の甲子園だって、春と夏で約80校が出ているわけです。
そして、1チームに18人(今年から20人)がベンチ入りするわけです。
乱暴に計算すると、1年に1440人が甲子園に行っているわけです。
50年間でのべ約7万人!という計算になります。
(実数はもっと少ないでしょうが)
野球だけでこれですから、「高校時代に全国大会に出た」人の総数は、大変な数になります。
考えてみると。
東京大学に入ると「スゴい」と言われますが。
毎年、約3000人が入学しているんです。
乱暴に計算すると、50年間で15万人が東大に入っているんです。
オリンピックだって。
東京オリンピックでは、339の種目がありました。
金・銀・銅のメダル受賞数は、1000を超えます。
この中には団体種目も多数含まれます。
「メダリスト」は何千人も出たわけです。
これが40年間だと、世界に何万人、という数になります。
更に話を広げると、東京オリンピックの出場者は11420人だったそうです。
1964年の東京オリンピックでは、その半分でした。
乱暴に計算すると、8000人×15回=12万人
(のべ人数ですが)
60年間で、これだけの人数がオリンピックに出場しているわけです。
こういう話をし始めると、キリがありません。
私が何を言いたいかというと。
「自分の周りには、実はスゴい人がいるかもしれない」
ということなんです。
ウチの店にも、IさんやJさん以外にもスゴい人がいるかもしれません。
私が知らないだけなのです。
もちろん「スゴい」は、戦績や学歴にとどまりません。
こういうことを、心の隅にとどめておきたいものです。
周りにいる人(外国人もですよ)には、失礼のないように接したいものです。
そこのお客さん。
あなたが今カスハラしている相手がどんなスゴい人か、知らないでしょ。
いいかげんにしときなさいよ。
えっ、私ですか。
スゴいことは、一つもありません。
だからといって、私にはカスハラしていい、ということじゃありませんからね(^^;)。
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