これはアラベスク? ~『図書館の大魔術師』~
『図書館の大魔術師』というマンガを少し読む機会がありました。
絵に、しびれました。
カフナ(司書)さんの服装がステキなんです。
(柱の模様も見てくださいね)
アラベスク模様(アラビア模様)、なのかな、と思います。
おそらく現代日本のマンガ用にアレンジが入っていますけどね。
他の登場人物の服も「イスラム文化圏っぽいな」というものになっています。
ところがです。
こんな絵が出てきます。
(4人の衣装、それぞれちょっと違うんですよ)
ああっ。
これ、先日「ミュシャ展」で見たやつじゃありませんか。
アラベスクって、アール・ヌーヴォーに影響を与えています。
そのアラベスクは、ギリシャ・ローマ文明から影響を受けています。
作者の泉光さんは、トルコとオーストリアを視察してきたそうです。
なるほど。
トルコは、アラベスクの本場でしょう。
オーストリアは、ローマ文明の流れを汲んでいます。
アール・ヌーヴォーを好きな私が、アラベスク模様に惹かれるのは、当然かもしれません。
私は今までアラベスク模様に無知・無関心でした。
これからは、アール・ヌーヴォーつながりで勉強していこうと思います。
このマンガが、私をアラベスク模様の世界に誘ってくれたのです。
(余談)
このマンガ、カフナさんが登場するたびに感心します。
「こんな細かい装飾を、よくこれだけ描きこめるものだなあ」と。
これって、全部手で描いているんでしょうか。
そうだとしたら、もはやこのマンガは工芸品ではありませんか。
アニメ化という話もあるそうですが、そうなったらアニメーターさんは大変でしょうね(^^;)。
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