富岡鉄斎展で考え込みました ~碧南市・藤井達吉現代美術館~
いろんな刺激を受けた展示でした。
●「文人多癖」
まず、この言葉に目が行きました。
鉄斎は、さまざまなことのマニアだったそうです。
今回の展示では、数多くの印(はんこ)が並んでいました。
数多く行った旅行でのスケッチ帳?もいっぱい見られました。
他にもいろんな趣味?やコレクションがあったそうです。
私は「趣味が多いね」とよく言われるので、失礼ながらちょっと近しく感じました。
ただし、鉄斎のコレクションの中には国宝もあるそうなので、レベルが違いますけどね(^^;)。
●書も、画も
鉄斎は「文人画」の作者として知られます。
書と絵は必ずセットになっています。
今風に言うと「マルチアーティスト」ということになるのでしょうか。
でも、昔は書も画もできる文化人なんて、いっぱいいたのです。
私の若い頃には、書を習いにいっている先生が職場に複数いました。
私の母でさえ、年配になってから書や画のおけいこに通っていました。
(毎年展覧会に出品していました)
今は、どうなんでしょう。
私は思わず自分の手をじっと見つめてしまいました。
●掛け軸とスマホ
文人画の多くが、掛け軸になっていました。
見ていると、縦画面で写真を撮る際の構図の勉強になります。
私はトリミングで「捨てる」ことが足りないなあ、と反省しました。
スマホ用に縦画面の動画を撮る人は、掛け軸の画をたくさん見ると良いのでは、と感じました。
縦画面用のマンガの作者は、必見でしょう。
●碧南市大浜という場所
この一帯には、カミさんと遊びに来たことがあります。
レトロな建物が並ぶ、特別な場所です。
その中に「九重みりん」の蔵もあります。
かつてこの会社の社長が鉄斎にアトリエを提供したのが縁で、今回の展示になっているそうです。
実業家が芸術家のパトロンになる、という話も、昔はいっぱいありました。
今って、どうなってるんでしょうね、そういうの。
●藤井達吉も気になる
今回の場所、本来は藤井達吉の展示がメインです。
藤井達吉について私は無知ですが、図録を見てビビビと来ました。
この人もマルチアーティストであり、民芸とも関わりがあるようです。
藤井達吉の展示になったら、再訪しなきゃと思いました。
●君たち老人は、どう生きるか
…ということを何度も考えさせられました。
趣味で作っている家具等は、もっと丹精込めて作らねば、と思いました。
書や画を習いに行くのは難しいですが、もっと自分を磨きたい、とも思いました。
●余談
GB350Sで行きました。
行きは高速道路、帰りは下道を走りました。
「1時間程度なら、高速道路を80km程度で走るのがベスト」
そう感じました。
服装は上下とも春秋ウェア、手袋は全面皮を使いました。
もうじき11月だというのに、これだと少々暑苦しいです。
いやはや。
(メッシュの夏ウェアは、今日洗って片づけました)
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