「蹲」とタヌキと ~信楽を楽しむ(2)~
●「蹲」に会いに行く
「信楽伝統産業会館」に行きました。
ミュージアムが見たかったのです。
ああ。
これです。
私が一番好きな信楽焼は「蹲(うずくまる)」です。
どうということのない、小さな花器です。
しかし、そのプロポーションがイイのです。
赤みを帯びた粘土の色がイイのです。
釉薬を使わない、信楽独特の地肌がイイのです。
信楽は「六古窯」の一つなので、更に古い時代の陶器も展示されていました。
ただし「瀬戸蔵」のような各窯元の作品が並ぶ即売コーナーはありません。
後で調べたら「信楽産業展示館」にはそういう場所があるようです。
●タヌキに会いに行く
カミさんの要望で、タヌキの店に行きました。
今や「信楽焼と言えばタヌキ」となった感があります。
駅周辺の店なんて、あっちもこっちもタヌキだらけです。
観光客に人気なのでしょうね。
よく見ると、結構顔が違います。
同じ店の中でも違うし、店によっても違うのです。
自分の好みの顔に出会うまで店を巡るのも楽しいでしょうね。
カミさんは、2軒目で納得のいくタヌキに出会えて、購入しました。
信楽は「蹲」のような渋い陶器を作る窯でした。
我が家の睡蓮鉢は、正にそんな品物です。
しかし、いつまでもそんなものばかり作っていたのでは食っていけません。
明治時代には、釉薬を使った火鉢で全国シェアの8割を占めたそうです。
タヌキを作るようになったのも、明治時代だそうです。
もう、火鉢が売れる時代ではありません。
かといって、タヌキだけでは先が見えないでしょう。
伝統ある古窯は、少しずつ変化しながら未来へ進んでいるのでした。
(余談)
私は「蹲」を買えれば、と思っていました。
しかし、信楽の店の大半は17時で閉店するのでした。
ミホミュージアムで時間を使ったので、タヌキだけで時間切れとなりました。
再訪して、店巡りできたらと思っています。
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