「浮世絵おじさんフェスティバル」に思う ~中山道広重美術館~
●伝統を感じます
風景画に点景として添えられている人々に着目した展示です。
「彼らの表情や仕草を注視してみると、実に個性豊かで生き生きとしており、愛嬌たっぷりな魅力に満ちているのです」
(パンフレットより)
なるほど。
しかし、ど素人の私には、こう見えました。
「これって、もっと古い時代の絵巻物の延長線上にある表現だなあ。
先週ミホミュージアムで見た絵巻物も、一人一人が違っていて見事だったものなあ」
●的外れ?な感心
学芸員さんには申し訳ありませんが、私が感心したのは別のポイントでした。
「200年近く経っているのに、色が鮮やかだなあ。
その点、今のカラー印刷よりも優れているのかも」
「このクオリティが手書きではなく版画だというのがスゴいなあ。
これ、絵巻物と違って、彫った線だものなあ」
「風景画の構図が実に素晴らしいなあ。
ウチにも飾りたいなあ」等々。
●外国人たち
美術館から出ると、リュックを背負った外国人の団体に出くわしました。
おお、これって「中山道を歩く外国人」ですよね。
(この美術館は中山道大井宿にあります)
こういう方々は、おそらく広重も北斎も見ていますよね。
日本人も「東海道五十三次」と「富嶽三十六景」くらいは見ておきたいものです。
来年のカレンダーに、いかがですか?
今の日本はキレイかもしれませんが、昔はもっともっとキレイだったのです。
たぶん。
中山道広重美術館はこちら
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