あとから来る人のために ~ホームセンターの棚に思う~
私にとって、週の初めの仕事は、これです。
写真の右側が「ビフォー」です。
これを左のように直すのです。
右のようにするのは、一部のお客さんです。
ふたつのパターンがあります。
A「品物を棚の別の場所に戻す」
B「品物を棚に乱雑に戻す」
Aについては、以前も書きました。
これをやられると、他のお客さんが困るんです。
「品物の価格を間違えて認識する」
「同じ品物を数個買ったら、違う品物が混じっていた」
「品物はあるのに、別の棚に移されたので、欠品だと思う」
一部のお客さんは、なぜこういうことをするのでしょうか。
私の想像では「単純なミス」か「めんどくさい」のどちらかです。
時々「お前(店員)が直しておけ」と言われているように感じることがあります。
(目の前でやられることもあります)
そりゃまあ、直しますよ。
ユニクロの店員さんだって、いつも棚の服をたたみ直しています。
でもね。
ホームセンターの品数って、とてつもなく多いんです。
しかも、ウチの店員はまずまず忙しいんです。
ですから、売り場の棚に目が行き届かないんです。
全ての棚に異常がないか見回り
異常があれば(毎週必ずあります)正しい棚に戻す
こんなこと、毎日やってられないんです。
私は、週に2時間程度だけこの作業をしています。
ネジと金具の売り場だけ、です。
店内全部でこれをやろうとすると、かなりの人的コストが必要でしょう。
で、私は棚の中を直すわけです。
毎週毎週。
理由が、あります。
きちんと並べると、お客さんが、違うものが混じっていることに気づきやすくなるからです。
きちんと並べると、お客さんが、戻し間違いに気づきやすくなるからです。
だから、Bも放っておけないのです。
●道徳教材の思い出
ちょっと昔の小学校での話です。
「道徳」の授業で使われていた本の中にこんな話がありました。
(うろ覚えですが)
山歩きをしていたら、無料のパンフレットが置いてあった。
主人公は、1人が1冊もらえば良いと思った。
しかし、父親はそうしなかった。
「あとから来る人のために残しておくんだ」
そう語った。
それだけの話です。
教材文としては面白味がありません。
しかし、なぜか私の心に残っています。
題名は「あとから来る人のために」でした。
おそらく、この話を書いた人は坂村真民氏の詩に感化されたのだと思います。
私が今、この話で授業をするとしたら、こうします。
1 教材文を読む
2 あなたが見た(またはやった)「あとから来る人のための行動」を書きなさい
3 グループ内で発表
4 グループ代表に1~3例発表させる
5 教師が「あとから来る人のための行動」の例を語る
6 各自感想を書く
ウチの店の棚を荒らしていく、ごく一部のお客さん方。
「あとから来る人のために」という意識、ないでしょ。
それ、仕事にも反映されてますよ、きっと。
身近な人たちも困ってますよ、きっと。
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