邪魔者扱いされるキレイな異邦人 ~「ニセアカシア」の花~
今の時期、特に瀬戸市ではこの花が目立ちます。
「ニセアカシア」です。
白い花が、木を埋め尽くします。
瀬戸市では、あちこちでこの花を見ます。
5月になると、見事な景色になります。
白いフジの花、と思っている人がいるかもしれません。
それくらいフジに似ており、キレイなのです。
こんなにキレイなのに、それがあまり評価されていないように思います。
その理由はおそらく「特別要注意外来植物」だからです。
瀬戸市は長らく「日本三大はげ山地帯」の中心地でした。
砂防のために、多大な努力が払われました。
その際に利用されたのが、ニセアカシアでした。
窒素固定能力があるので、荒れ地でも育ちます。
はげ山状態の克服にひと役買った功労者と言えるでしょう。
しかも、同じ功労者のヤマハンノキと違って、花がキレイです。
加えて、ハチミツの一大供給源でもあります。
さらに、木材としてもさまざまな用途で使われています。
(その場合は「ハリエンジュ」という呼称になります)
こんなに日本で貢献してきたのに、近年、邪魔者扱いされるようになってきました。
繁殖力が強すぎて植生への影響が大きい とか、
成長は早いが倒れるのも早い とかの理由です。
確かに、瀬戸市のニセアカシアには
「ヘンな場所に勝手に生えてきた」
と思われるものが珍しくありません。
「学校のニセアカシアが倒れた」
という実例もあるようです。
しかしです。
ニセアカシアに、罪はありません。
人間の都合で日本に植えられ、利用され、用がなくなると邪魔者扱いです。
(外来種って、そんな話ばかりですよね)
おまけに「ニセ」アカシアという不名誉な呼称が定着してしまいました。
こんなにキレイなのに。
気の毒な話です。
(余談)
今、日本はさまざまな問題を、外国人の力で解決しようとしています。
今は助けてもらう立場なので、あまり文句は言えません。
しかし、急場をしのいだら(しのげれば)、その後は外国出身者を邪魔者扱いするのではないでしょうか。
他国を見ると、日本もそうなるのは目に見えています。
移民排除の極右政党ができて、一定数の支持を集めるようになるでしょう。
ニセアカシアを見ていると、そんなことを考えてしまうのでした…。
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