暑いので、ちょっと標高の高い湿原まで、バイクで行くことにしました。
●花がない

標高約550mだそうです。
そのためか、風が少しさわやかです。

私がこの湿地のことを知ったのは、平成15年発行の書籍です。
そんな頃には、このように花が咲いていたのでしょう。

現在の湿地は、この有様です。
花どころではありません。

現在、最も湿地らしいのは、この通路です。
「愛知県では数少ない泥炭湿地」であることが、よくわかります。
軽登山靴で行ったのは正解でした。

上の写真中央は、通路です。
左手はゆるい斜面で、植林地です。
右手は私の持っている昔の本では湿地になっていますが、もう湿地と言えない状態です。

このエリアも、昔の本では湿地とされていますが、今は水田になっています。
柵のすぐ向こうは田植えされておらず、トラクターの跡だけが残っていました。

通路を進むと、上流にため池が3つありました。
かつてため池の教育ビデオを作った私には、とても魅力的なため池のように見えました。

この葉、ジュンサイではないでしょうか。
池の水は茶色なので、ジュンサイの好む腐植栄養質のように見えます。
いやあ、いいなあ。

これ、ノハナショウブの実ではないでしょうか。
もう少し早い時期なら、湿原らしい花を見ることができるようです。

こんな場所も、少しだけありました。
ここも、時期によっては湿原らしい花が咲くのかもしれません。
私は花が見られなくても、結構満足していました。
気持ちの良いロケーションと、広大な湿地に驚いていたのです。
愛知県に、こんな場所があるなんて!
三河の山間部には、私の知らない素晴らしい場所がまだいっぱいあるのでしょうね。
●10年後はどうなる
湿原って、遷移でだんだん埋まっていくものです。
それは、仕方ないことです。
現在の長ノ山湿原は、遷移が進んだ姿なのでしょう。
もはや湿原とは言い難い状態です。
「こんなに広い平坦地、もう水田にしちゃえよ!」
と言われても不思議ではありません。
現在山間部にある水田だって、大昔はこうした湿地だった例が少なからずあるはずです。
(弥生時代の初期の水田は、そういう場所に作られました)
こんな状態の長ノ山湿原を、保護する意味があるのでしょうか?
案内看板には、こんな説明があります。
「堆積する泥炭の中には、多くの埋もれ木や花粉、火山灰、珪藻類等が含まれており」
「湿原の成立過程と過去の気候変遷を知る上で、学術上貴重な資料となっています」
更に近年では、泥炭が多量のCO2を貯蔵していることが注目されています。
泥炭地から水を抜くと、泥炭の分解が進み、CO2が大気に排出されるのだそうです。
では、逆に「湿原を再生させる」というのは、どうなんでしょう。
方法は、いくつかあるようです。
でも、その中には、自然の遷移を逆行させるものもあります。
自然を守ると言いつつ、不自然なことをしているわけです。
今の日本の美しい自然は、国土が変化することで作られてきました。
それは、人間にとっては「災害」である場合もありました。
だからと言って、「国土強靭化」とか「自然の再生」とか言って不自然なことをするのって、どうなんでしょう。
人間の浅知恵が、自然をダメにした例はいくらでもあります。
この湿原、10年後には、どんな姿になっているのでしょうか。
そんなことを考えながら、花のない湿原を歩いておりました。
●GB350Sを満喫
バイクで、あえて下道で行きました。
信号は、ほとんどありません。
3速4速を使う、三河の山道が続くルートでした。
GBが最も楽しい場面です。
民家があるので、全力で攻めたりはしません。
GBは、それでも楽しいのです。
イイ音が出ていれば、飛ばさなくても楽しいのです。
田舎の住人にとって、GBは実に良い選択だなあ、と改めて思いました。
夏になると、小さい風防にしています。
防風効果は、ほとんどありません。
その分、気温が高すぎなければ、気持ち良く走れます。
ただし、今日は足助の町まで下りてくると、もうダメでした。
「熱風が当たる!」と感じました。
(この日、豊田市の最高気温は37.9度だったそうです)
そのうち、冷房付きのバイクとかウェアとかヘルメットとかが発売されるかも(^^;)。
最近のコメント