良いことばかりじゃないよ ~登山ストックの可否について再考する 2025年版~
再び使うようになって、9か月経ちました。
●デメリット 手を多様に使えない
私は20年以上、登山における歩行法についていろんな試行をしてきました。
始まりは「手の使い方」でした。
脚ではないのです。
右足と一緒に右腕を出して歩く
腕組みをして歩く
ザックのストラップを握って歩く
腰に手を当てて歩く
手をだらんと下げて歩く
腕を後ろに振って歩く
腕を前に振って歩く
面白いことに、それぞれ違った結果が出るのです。
歩き方や、筋肉の使い方が変わってくるのです。
そして何よりも、新たな気づきがあり、歩行法についての考察が深まるのです。
手をこのように多様に使えるのは、ストックを使っていないからです。
もちろんストックを使っても、手の使い方についての試行はできます。
ただ、手がストックを握っている以上、試行の範囲は大幅に限られてしまいます。
ストックを常用することで、私の歩行法研究は進歩が止まってしまうかもしれません。
●メリット 上体と骨盤を立てておける
ストックを使う方々に意識して欲しいのは、これです。
私が上りで目指しているのは、これです。
「下るような感覚で上る」
その際の留意点は、こうです。
「背筋を軽く伸ばし、地面の少し先を上から見る」
前かがみになったり、下を見たりすると、下るように上れないのです。
ストックを適切な長さにして、適切な場所に突けば、前かがみになりません。
下を見て歩くことも少なくなります。
(短距離走や長距離走でも、目線は高めにして走ることが良いとされています)
私が下りで目指しているのは、これです。
「平地を歩くように下る」
そのためには、やはり「地面の少し先を上から見る」のです。
ストックを長くして、上体と骨盤を立てておくのです。
逆に、私が下りでやらないように意識しているのは、これです。
「へっぴり腰で、下を見て下る」
これって、山の中で時々見ませんか。
スリップしやすい上に、太ももに負担がかかります。
高齢者にありがちな「下りで転倒して転落」につながる下り方だと思うのです。
●まだ結論が出せません
主な気づきとして、上記二点だけを挙げました。
他にも、久々にストックを使っていろんな気づきがありました。
でも、使うことの可否については、まだ結論が出せません。
現在の私の体力では、転倒予防のためには、使うべきでしょう。
でも、体だけでなく頭もラクをしてしまう(=進歩しない)ような気がするのです。
もう少し使っていくと、また違う答が出てくるかもしれません。
(蛇足)
アマゾンの安いストックの中には「最大125cm」というものがあります。
これ、下りでは短すぎると思います。
よほど身長が低い人だけが使うべきだと思います。
「上りの際に体重をかけて杖として使うから、短くても良い」
それって、ストックの使い方として望ましくない、と私は考えます。
何度も書きますが、高齢者は下りで転倒・転落するのです。
それを防ぐためには、下りで長くできるストックが必要です。
そしてそれ以前に、ストックを杖として「よいしょ」と登るから疲れるのです。
「ストックを上手に使うことで安全に登山して欲しい」
そう願っています。
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