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2025年8月13日 (水)

題名買いしました ~『名古屋から消えたまぼろしの川と池』(前田栄作、風媒社)~

こういうの、大好きです。
中身を見ずに買いました。

このての本って、列挙になりがちです。
いや、なるでしょう。
ところが、この本は違うのです。

話はまず、千種区の猫ヶ洞池から始まります。
そこから山崎川や猫ヶ洞用水、そしてその周辺のため池へと話題が移ります。
山崎川の隣水系である天白川の話題も出てきます。
猫ヶ洞池の水は今池に達し、今池に関する数本の川や田畑の話でようやく一区切りです。
第1章から4章までは、大まかに言うと「猫ヶ洞池水系の話」なのです。

最後の章「名古屋台地を潤した湧水と幻の精進川」だけは別の話かと思いきや、
「精進川まで流れた猫ヶ洞池の水」という節が登場します。
(精進川は、のちの新堀川です)
言わば、ここに登場する数多くの川や池や村が「猫ヶ洞池関連」という共通点で括られているのです。
この着眼点が素晴らしい、と思いました。

特に猫ヶ洞池水系周辺に住んでいる方が読むと、こう思うのではないでしょうか。
「あの川とも、あの池ともつながっていたのか!」
「今まで単独の池や川だと思っていたのが、そうじゃなかったんだ!」
「この水は〇〇から来て、■■へ行くんだね」
そう思うと、見慣れた川や池が、今までと違って見えてくると思うのです。
遠くにあって自分に関係ない、と思っていた川や池が、身近に感じられるようになると思うのです。
列挙するだけの書き方では、そうはなりません。

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もちろん、それぞれの節の単独の話が、私には面白いです。
江戸時代の絵図や旧地名、明治時代の地形図がふんだんに出てきます。
それが、知っている土地の話なので、とても興味深く読めます。

私も、江戸時代の絵図や旧地形図と首っ引きの作業をしたことがあります。
一つは、当時の勤務校の校区の昔の地形の略図を描いたのです。
(学校HPに掲載しました)
その校区は、元来ほとんど人が住んでいなかったような地区でした。
「総合」の学習に使おうという意図でしたが、何より私にとって最高の学習となりました。

もう一つは、Holdenさんの影響で宮標石探しに熱中した時のことでした。
江戸時代の絵図から「御林」の二文字を探し、それを現在の地形図と照らし合わせるのです。
目星を付けたら、現地調査に行きます。
実に楽しい学習でした。
埋蔵金探しって、こんな感じかもと思いましたね。

「ブラタモリ」が好きで、名古屋市の土地勘がある方なら、楽しく読める一冊だと思いますよ。
この一冊を手に、名古屋市で川や池の痕跡をたどってみませんか。

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コメント

猫が洞は懐かしいです。
中学まで千種区自由が丘に住んでいたので子供のころここで
良く遊びました。流れ込むお川でガサガサで魚や亀を取って遊んだものでした。
懐かしい!

投稿: 田中英志 | 2025年8月14日 (木) 20:59

おお。
本には、こうあります。
「幾筋もの沢の水を溜めてつくられている」
「本山交差点まで山崎川が流れていたが、昭和50年前後に暗渠化」
田中さん、その時代の生き証人ですね。
今の高級住宅街で遊んでいらしたのですねえ…!

投稿: 縄文人 | 2025年8月14日 (木) 22:03

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