夏は怖い話 ~テーブルソーを使って救急車に乗りました~
20年くらい前の話です。
職場の体育館地下倉庫に、なんとテーブルソーがありました。
コンクリート壁で囲まれているので、心置きなく使えます。
事故は、そんな場所で起きました。
キックバックなんていう高級な?事故ではありません。
指をざっくり切ってしまったのです。
長い残材を半分に切ろうとしたところでした。
横着して「押し棒」は使っていませんでした。
しばらくの間、痛くて動けませんでした。
助けを呼ぼうにも、日曜日の朝だったのです。
体育館には、誰もいません。
携帯電話は、職員室に置いてありました。
血をぽたぽたさせながら、なんとか職員室まで行きました。
幸い、一人だけ他の先生がいました。
救急車を呼んでもらいました。
右手親指の腹が、ずたずたになっていました。
縫える状態ではありませんでした。
止血して包帯をするだけでした。
私、この時まで知りませんでした。
救急車は、片道なのです。
病院から帰る時は、タクシーを呼ぶしかありませんでした。
結構な金額になりました。
正に「泣きっ面に蜂」でした。
右手親指がダメなので、当分の間、食事はスプーンとフォークになりました。
黒板に字を書くのも、普段のようにはいきませんでした。
それでも幸いだったのは、指が落ちなかったことでした。
(傷があと1センチ深かったら、骨まで切れて、指先を失っていたでしょう)
数か月で、指先はかなり回復しました。
驚いたことに、指紋まで元通りになりました。
ありがたいことです。
(切った右親指)
(切らなかった左親指)
でも、完全に元通りになったわけではありません。
右親指の腹は、今でもやせています。
指先の感覚は、半分くらいしかありません。
落ちている紙を拾うとかボタンをはめるとかいう場面になると、今でも不自由です。
心にも傷が残りました。
1年以上、普通の丸ノコでさえ使えませんでした。
怖かったのです。
初めてトラウマというものを思い知りました。
今でも、トリマーテーブルを使う際にはあの事故のことを思い出します。
バンドソーを買おうかと思うと、あの事故のことを思い出し、決心がつきません。
テーブルソーは、欲しいと思わなくなりました。
手持ち丸ノコとスライド丸ノコまでにしておこう、と思います。
(昔「DIY日記」に書いた話の転載です)
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