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2025年9月18日 (木)

私たちこれからイイところ だったのに ~伊吹北尾根・国見岳~

国見岳山頂では、周囲は真っ白だった。

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涼しいを通り越して、肌寒かった。
台風並みの風が吹いていた。
雨は、今にも降りだしそうだった。

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伊吹山は石灰岩の山だ。
濡れた石灰岩の急勾配を下る、というのは私の苦手な場面だ。
雨が降り始める前に、引き返すことにした。

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伊吹北尾根を歩くのは3回目になる。
9月でさえ、何種かの花を見ることができる。

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この日はガスのため展望がなかったが、コケとガスの組み合わせも趣があって良いものだ。

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石灰岩の山って、花の名山になることが珍しくない。
(鈴鹿の藤原岳が好例だ)
花だけでなく、木々もなかなか楽しめた。

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特筆すべきは、笹がないことだ。
歩きやすい上に、ダニの心配がぐっと減る。

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(秋は来にけり)

この日は、御座峰まで3つの小ピークを通る計画だった。
一つ目のピークである国見岳までは、少々急な登りが続く。
国見岳まで上がってしまえば、あとは楽チンな北尾根歩きになる。
国見岳で引き返すというのは、一番もったいない歩き方だ。

「じゃまをしないで 私たちこれから いいところ」
という昔の歌が頭の中で流れてしまった(^^;)。

しかし、山に対してこういう言葉を使うべきではない。
平地以上に雨や雪が降り、強い風も吹く。
山というのは、そういう所なのだ。
テーマパークや映画館とは違うのだ。
いつも人間に都合の良い状態で待っているわけではない。
そんな山に対して「リベンジ(復讐)」とか「じゃましないで」と言うのはおかしいのだ。
山に失礼ではないだろうか。

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尾根歩きができなくても、国見峠や春日村には魅力がいろいろある。
歴史好きや真宗の信者なら、教如上人の激動の人生をしのぶだけでも、1日楽しめるだろう。

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揖斐川から国見峠までの道を走るだけでも、ワクワクする。
次回はぜひバイクで来てみたいと思った。
帰路に滋賀県まで走ると、なお面白いだろう。

春日村の見どころはこちら
教如上人(東本願寺開基)と春日村の縁についてはこちら

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