豊田市・旧明治用水頭首工を見る ~長七たたきの遺構(1)~
明治33~34年の工事だそうです。
当時の国産セメントは、コストが高く品質に不安があったそうです。
「長七たたき」(人造石とも呼称されます)は、それに代わるものとして一時代を築いていました。
100年以上経った今でも、強固なままです。
それでありながら、使う材料もエネルギーも実にエコなのです。
(カンボジアのアンコール遺跡の修復に使われて話題になりました)
(目地が広いのが特徴です)
明治用水の頭首工は、今では現代的なものに変わっています。
旧頭首工は一部が残され、「土木遺産」に指定されています。
解説看板が立てられていますが、遺構のわきに駐車場はありません。
まあ、その程度の注目度なのでしょう。
(現行の頭首工は昭和33年完成です)
(解説看板には在りし日の旧頭首工の写真!)
新しい頭首工では、2022年に漏水事故が起きました。
矢作川の水位が下がり、旧頭首工が再び姿を現しました。
私が行った日には、堰堤や導水堤の頭だけが見えていました。
(右岸にある導水堤です)
左岸には「船通し」(船を通すための水路)がしっかり残っています。
知らない人が見たら、コンクリートとしか思わないでしょう。
先日書いたように、最新でないからこそ途上国の工事に適した工法のように思えます。
この素晴らしい技術は、もう使われないのでしょうか。
もったいない話です。
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