美濃街道・起(おこし)宿は見どころがいっぱい ~一宮市尾西歴史民俗資料館~
●宿場町のおもかげ
美濃街道は、東海道・宮宿から中山道・垂井宿に至る道です。
各宿場町には、今でも往時の雰囲気が残っています。
起宿の特徴は、木曽川の渡船場があったことです。
そのため、資料館には渡河に関する展示が多々あります。
(二そうの船にゾウを乗せて目隠ししたそうです)
最も目を引くのは「ゾウを船に乗せて木曽川を渡らせた」という話でしょう。
このゾウ、徳川吉宗の時代に長崎から江戸まで歩いたそうです。
(橋の全長は850mあったそうです)
将軍や朝鮮通信使が渡る際には「船橋」が架けられました。
たくさんの船を並べて、その上に橋を載せるのです。
自衛隊が架ける「浮橋」も、原理は同じですね。
渡河に関する史跡は、3か所残っています。
郷土資料館って、私いろいろ見てきましたが、ここは展示内容がひと味違います。
たいていの資料館の展示は、原始時代から始まります。
そこから、ぞろぞろと各時代の展示が続き、最後は「〇〇の今」という展示になります。
この資料館は、違います。
大きく二つの時代に絞って展示をしています。
宿場町時代と、近代(特に毛織物産業)です。
絞った分、深みのある内容になっています。
数多くある郷土資料館の中でも、トップクラスの面白い資料館だと感じました。
●脇本陣と名庭
資料館に入る前に、まず目を引くのが「旧林家住宅」です。
かつての「脇本陣」です。
(家老などの上級武士が泊まった宿)
現在の建物は大正時代に再建されたものですが、往時の雰囲気を味わうことができます。
さらに目を引くのが「旧林家庭園」です。
昭和になってから作られたものですが、見事の一言です。
石組に圧倒されます。
紅葉の季節に再訪したいです。
●のこぎり屋根工場
この地域は、日本最大の毛織物産地です。
今ではかつての繁栄はありませんが、のこぎり屋根の工場建物がたくさん残っています。
それが宿場町のおもかげとあいまって、起独特のレトロ感をかもしだしています。
私、なぜかノコギリ屋根工場が大好きです。
しびれます。
今日は資料館と林家住宅・庭園だけを見ました。
他にも起の町には史跡やノコギリ屋根工場がたくさんあります。
道は細く、駐車場は少ないです。
涼しくなったら、自転車でじっくり見て回ろうと思っています。
資料館のWebサイトはこちら
林家住宅と庭園についてはこちら
この地域のノコギリ屋根工場についてはこちら
【補足】
一宮市には、博物館・資料館が四つあります。
「一宮市尾西歴史民俗資料館」は「一宮市博物館」と紛らわしいかもしれません。
お間違えなく。
1955年に起町と朝日町が合併した際に「尾西市」になりました。
(いかにも、という新しい地名ですね)
その後、この資料館が建てられます。
名称は「尾西市歴史民俗資料館」です。
尾西市はその後、一宮市に吸収合併されます。
資料館も今の名称に変わりました。
「尾西」という地名は消滅しましたが、資料館の名称として残ったわけです。
| 固定リンク
「その他」カテゴリの記事
- 豪雨の跡 ~それでもやっぱり寺は大丈夫~(2026.09.10)
- カドに貼ったようなランプの時代 ~小さなテールランプを愛する会(2)~(2026.09.09)
- 小さなテールランプを愛する会(1) ~タテ型テールランプの車をホメる~(2026.09.08)
- 物を落とすことが増えてきたから ~茶碗を買いに行く~(2026.09.06)







コメント