学校

2025年10月24日 (金)

大人数というだけで迷惑だから ~岐阜県勤労者山岳連盟 山祭り~

●大人数の登山なんて
「山祭り」は、いくつもの山岳会が山で一堂に会する行事です。
昨年のこの行事では、67人が屏風山に集いました。
今年は、弥勒山です。
私、ちょっと心配していました。
でも、送られてきた計画書を見て、感心しました。

A 分散して登る
6グループに分かれて、5分間隔を開けて登るという計画です。
1グループの人数は平均12人程度という計算になります。
大人数の団体に山で出くわして閉口した経験のある方、いますよね。
12人でも多いと思いますが、まあギリギリ上限というところでしょう。
この人数なら最後尾の人が「道を譲って!」と叫ぶと、一発で全員に通じます。

B 山上で集まらない
昼食は、下山後にとります。
行事なのでセレモニーがありますが、これも下山後に行います。
場所は、公民館です。
弥勒山の狭い山頂で数十人が集まってセレモニーをやるなんて、迷惑です。
他の登山者にとっては、たまったものではありません。
山頂が広い山なら、大丈夫でしょうけどね。
(昨年は、山頂ではなく湿原の広場で集まりました)

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●登山だけじゃないぞ
これ、登山に限った話ではありません。
大人数で固まって走るバイクの集団、見たことありますよね。
ロードバイク(自転車)でも、時折見かけます。
コンビニの駐車場で集団で座り込んで食事をする奴もいます。
他の人にとっては、迷惑でしかありません。

「日本人は他人に配慮できる」と言う人がいますが、私は信じません。
一人や二人でいる時は、そうかもしれません。
しかし大人数になると、もういけません。
集団の外への配慮がなくなってしまう例を、多々見かけます。

バイク乗り、自転車乗り、山屋の貴方。
他人への配慮を忘れず、お互いに気持ち良く楽しみましょうね。

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2025年8月 7日 (木)

これ、今日の入試に出てたやつだ! ~思い出の本~

先日、実家でこの本を見つけました。

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この本を買った日のことは、よく覚えています。
N大学の入試を終えた帰りに、名古屋駅の本屋で買いました。
パラパラとめくると。
「これ、さっきの入試に出てたやつだ!」
それは、サマーセット・モームの『太平洋』でした。

高校3年の冬でした。
私は、N大学向けの英語の補習を受けていました。
(予備校みたいな高校だったのです)
先生は、N大学の卒業生でした。
「例年の出題傾向から、今年はモームが出ると思う。
この補習では、モームをたくさん読んでもらう」

私はそれまで、モームを読んだことがありませんでした。
補習で読んでみると、なかなか面白いではありませんか。
学校帰りに本屋へ行き、日本語訳の文庫本を買いました。
ますます面白いと思いました。
家でモームを何冊も読んで、補習で原文を読むという日が数日続きました。

そして、N大学外国語学部の英語の入試を迎えました。
「あれれ。
これって、読んだことがあるような気がするな。
でも、思い出せないな」
その帰り道にモームを買って、判明しました。
入試に出ていたのは、確かにモームだったのです。
でも、補習で読んでいない作品だったのです。
日本語訳も、読んでいませんでした。

今になってみると、あれで良かったと思います。
もし、先生が補習で『太平洋』を読ませていたら。
合格者は、嬉しかったでしょうか。
今の時代なら「情報漏洩?」と問題視されるかもしれません。

大学入試の英語長文問題って、国語問題みたいな面があります。
英語力も大切ですが、日本語の読解力もないと、正解できません。
私は受験当日でも読書していた不真面目な受験生でしたが、それで良かったのだと思います。

中高生諸君、夏休みに読書してるかい。

(蛇足)
あの後N大学に進めば、卒業後は中高の英語教員か、念願の外車屋さんだったでしょう。
(当時の愛知では難関だったのですよ)
でも、結局私は他校に行き、小中の社会科教員になる道を選びました。
私の人生での、大きな分岐点でした…。

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2025年8月 5日 (火)

こんな自由研究、どうだい ~ガラス瓶を切って好みの色を付ける~

小学生諸君。
夏休みに、面白い事、してるかい。

家に、使い終わったガラスびん、あるよね。
それ、切れるんだよ。
王道は、ガラス切りを使うことだ。
1000円くらいするかな。

ガラス切りを使っても、たぶん一発ではキレイに切れないだろう。
それでいいんだ。
何でも、やってみないとわからないものだ。
何回かやるうちに、気付きがあるだろう。
材料は、捨てる(リサイクルする)ものなんだから、心置きなく2本目3本目ができるだろう。

もっと安上がりに切る方法もある。
ネットでちょっと調べたら、いろんな方法が出てくるだろう。
ガラス切りを使わないと、ちょっと難しくなる。
それが、面白いんだ。
試行錯誤の回数が増えるだろう。
気付きも、増えるだろう。
もしかすると、おうちの人の方が熱中するかもしれない。
大人がやっても、面白いんだ。

ガラス瓶をうまく切れたら、エッジを処理しよう。
その後、ペン立てや花瓶やコップとして使おう。
もうひと手間加えるのも、面白いだろう。
ホームセンターに行くと、こんな塗料が並んでいる。

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全体に好きな色を付けるのも良いだろう。
部分的に色を付けるのも良いだろう。
画や模様を描くのも楽しいだろう。
ただ、この塗料は安くない。
ガラス切りと同じくらいのお値段になる。
まあそこは、おうちの人と相談だね。

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(ターナーの「ガラスペイント」という製品です)

大人の貴方も、いかがですか(^^♪。

(蛇足)
自由研究って、誰もやっていない画期的なことをやる必要はない。
誰かが書いていることを、その通りやってみるだけで十分だ。
大人だって、それだけのことで気づきや成長がある。
それは、料理でも、工作でも、実験でも、運動でもいい。
びっくりするような結果が出なくても、それでいい。
やってみると「次は〇〇してみたい」という課題が生まれるだろう。
それは、やってみた人だけが得られるものだ。
自由研究が宿題でない学校もあるだろうけど、やってみないかい。

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2025年7月30日 (水)

「はじめてのおつかい」は虐待? ~元小学校教諭が、読書感想文について語るよ(2)~

昨日、表題のTV番組が放送されていました。

「幼い子供が、親からお願いされた初めてのおつかいに挑戦する様子をドキュメンタリータッチで描く」
「年齢は3歳~6歳が多いが、稀に1歳や2歳の子が出演した事もある」
「おつかいの中で様々に発生するトラブルなどを通して、子供の自立を応援するだけに留まらず、親子関係のあり方や育児・教育のあり方などを視聴者に改めて考える機会も提供する」
(ウィキペディアより)

この番組には、賛否両論があります。
でも、30年以上続く長寿番組なので「賛」の意見が強いのでしょう。
「否」の意見として「児童虐待だ」というものがあります。
私は、被虐待児童だけで構成される特別支援学級を担任したことがあります。
この機会に、この番組について書き留めておくことにします。

●それは、スモールステップなのか
「スモールステップ」は教育者が常に念頭に置くべき原則です。
難しい課題は、細分化することで達成させるのです。
その結果、児童は成功体験を積むことができるのです。
いきなり難しすぎる課題に取り組ませて失敗すると。
児童はやる気を失ったり、トラウマを抱えたりすることがあります。

「はじめてのおつかい」の場合、こんなステップが考えられます。

保護者と一緒にその店まで歩いたことがある
保護者と一緒に目的の商品を買ったことがある
保護者と一緒に店員さんと会話したことがある
保護者と一緒にレジで会計をしたことがある
保護者と一緒に重い荷物を持って歩いたことがある 等、等、等。

こうしたステップをきちんと踏まえていれば。
その児童が一人でおつかいができる程度の発達段階に達していれば。
帰り道で泣くとか、店で立ち往生するとかいうことは起きないでしょう。

でも、民放のTV番組としては、それでは面白くないわけです。
視聴者をハラハラさせて、最後に感動させたり泣かせたりしたいわけです。
この番組は、年間で約100人の子どものおつかいを撮影しているそうです。
実際に放送されるのは、その10分の1ほどだそうです。
スムーズに進みすぎたら、放送されないでしょう。
失敗に終わっても、やっぱり放送されないでしょう。
視聴者は、面白い?部分だけを見ているのです。

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●私は読書感想文の話をしてるんだよ
読書感想文は、夏休みの宿題として悪評?が高いようです。
それは、多くの場合「課題が難しすぎる」からでしょう。
担任は、1学期の間にこういう指導をしたでしょうか。

本を何冊も読んだことがある
物語についての長い感想を書いたことがある
登場人物と自分の経験を照らし合わせて感想を書いたことがある
原稿用紙1~2枚程度の長い文章を何度も書いたことがある
(感想文コンクールは小3~小6で「1200字以内」なので3枚です)
読み手に訴える書き出しを教えられたことがある
書いた作文をホメられたことがある
友だちの作文を読んで感心したことがある 等、等、等。

こういう指導をせずに「夏休みに感想文を書きなさい」では、そりゃダメでしょう。
立ち往生する児童がいるのは、当たり前です。
それを見る保護者だって、良い気分ではないでしょう。
そういう事態を招いたのは、担任の指導なのです。

「はじめてのおつかい」と同じなのです。
教えていないから、そうなるのです。

店員さんに用件を伝えられなかったり。
帰り道で泣き出したり。
荷物の重さに耐えられなかったり。

そうならないように、スモールステップで教えておくべきなのです。
それができていないなら、やらせるべきではありません。
それは、児童虐待と言われても仕方ありません。

●どっちへ行くのですか

        教える
       B ↑ A 
やらせない←   →やらせる
       D ↓ C
        教えない

こんなマトリクスが考えられます。
学校教育的には、Aが最上です。
「スモールステップで教えて、やらせる」です。
最低は、Dでしょう。
「教えない。やらせない」です。
「はじめてのおつかい」や感想文の宿題は、Cになっている場合があるでしょう。
「教えていないけど、やらせる」です。
危ないです。
大人は、よく考えなくてはなりません。

近年、読書感想文を宿題から外す学校が増えていると聞きます。
難しすぎる課題を外すのは、結構なことです。
でも、それは「感想文を書けるように教えていない」
ということの裏返しでもあります。
多くの小学生にとって「原稿用紙3枚」というのは結構な分量です。
その課題を乗り越えることは、成長につながると思います。
その機会を、放棄する学校が増えているわけです。

つまり、上記のマトリクスで最悪のDを選んでいるのです。
スモールステップで教えて、原稿用紙3枚を難なく書けるようにするのが本来だと思うのです。
教育者がやるべきなのは、Aだと思うのです。

近年の「働き方改革」の中には
「そこ、削るとこじゃないでしょ」という例が散見されます。
Dは、一番ラクちんです。
クレームも少ないでしょう。
でもそれって、削るところを間違えてませんか。
削るとこをを間違えず、児童を適切に成長させていって欲しいものです。

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2025年7月28日 (月)

『葬送のフリーレン』と私 ~元小学校教諭が、読書感想文について語るよ(1)~

「…なんでもっと知ろうとしなかったんだろう…」

これが、私に一番刺さった言葉でした。
魔法使いフリーレンは、人間と違って、長寿です。
彼女にとって人間は「すぐ死んじゃう」存在です。
そんな彼女が、かつて共に魔王を倒した仲間の葬儀の後で、泣くのです。
仲間の人間のことを知ろうとしなかったことを、後悔するのです。
そして、上記の言葉を絞り出すのです。

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葬儀の後で、フリーレンは旅に出ます。
「私はもっと人間を知ろうと思う」
この言葉が、再び刺さりました。
ここまでが、第1~2話です。

若い頃、私は小学校教員になりました。
人間相手の職業は、私には全く不向きでした。
人間力が乏しかったのだと思います。
現場に出てそれを痛感した私は、教育技術を懸命に学びました。
これは、すぐに結果が出ました。
とある先輩の導きもあって、ますます拍車がかかりました。
「性格が良くて技術のない医者は、患者を救えない」
この言葉が、私の念頭にありました。
この頃の私は、誤解していたのです。
技術は学べるが、人間力は学べない、と。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
上記の文章には、読書感想文を書く上でのポイントが二つ入っています。

その1「自分のことを書く」
読書感想文は、書評ではありません。
その本が自分のどんな経験や考え方に響いたかを書くと、読む人に訴える文章になります。
ですから、所定の紙数の半分くらいは、自分のことを書けば良いのです。
いや、書くべきなのです。
感想文コンクールの入賞作のほとんどは、そういう内容になっています。

その2「書き出しで訴える」
読書感想文は、日記ではありません。
他人に読んでもらう文章です。
出だしで、相手を引きつけることが大切です。
漫才でも、TVCMでも、ドラマでも同じですよね。
「私がこの本を読もうと思ったきっかけは、〇〇だからです」
こういう書き出しは、たいてい面白くありません。
忍耐力のない先生なら、もうこれで読むのをやめるかもしれません。
(冗談ですからね)
ーーーーーーーーーーーーーーーー

6年後、私は中学校に転勤しました。
中学校の先生たちは、授業がヘタでした。
それなのに、生徒たちはその先生たちを信頼するのです。
「人間性が一番大切だよ」
いろんな中学校教師が、そう言うのです。
私はそれを受け入れられず、何年も苦労しました。

更に6年経って、私は小学校に戻りました。
いろいろあって、ここでも苦労しました。
そんな中、あの先輩と再び交流するようになりました。
このあたりから、私の学びは「人間」に移っていきました。

この後は、いろんなことがうまく回り始めました。
ある児童は私のことを「こういう大人になりたい」と書きました。
ある先生は、私を「尊敬しています」と書きました。
若い時の私には、あり得ないことでした。

ここで、冒頭のフリーレンの言葉が重なります。
なぜ私は、もっと若い時から人間について学ぼうとしなかったのだろう。
なぜ技術だけでなく、人格や人生について学ぼうとしなかったのだろう。
「人間はすぐ死んじゃうから」
フリーレンは、そう言って、人間のことを知ろうとしませんでした。
これ、私と同じじゃないか、と思いました。
だからこそ、フリーレンの後悔と決意は、私に刺さったのでした。
だからこそ、第3話以降のフリーレンが変わっていく姿が刺さったのでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
こういう感想を書くためには、そういう本と出合わなくてはなりません。
「感想文を書くために、何か一冊読もう」
そんな本が自分に響く可能性は、高くないでしょう。
何冊も本を読まないと、ダメでしょう。

何も夏休みに読んだ本でなくても良いと思うのです。
(そんな規定はありません)
自分に響いた本のことを書けば、それで良いのです。

ここで大切なのは、1学期に担任がどんな指導をしてきたか、です。
(続く)

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2025年5月 6日 (火)

休み明けを迎える心持ち ~特に現役教員の皆さまへ~

世間的には「ゴールデンウィーク」が終わりました。
明日から久々に仕事、という方が多数いることでしょう。
(私は逆に土日出勤でしたが)

教員時代の私は、休み明けの前夜、しばしばワクワクしていました。
ゴールデンウィークだけでなく、普通の月曜日でも。
「みんなが学校に出てきたら、こんな授業をしてやろう」
「みんなが学校に出てきたら、〇〇を見て、どんな反応をするだろう」
そういうことが、楽しみだったのです。

もちろんそのためには、休み中に準備や仕込みをしておく必要があります。
そのために、自腹を切ることもしばしばありました。
「休み中に、仕事のために時間やカネを使うなんて、とんでもない」
そう考える同僚も、いました。
それが「やらされる仕事」ならば、まあそうでしょう。

しかし私が休み中にやるのは、たいてい「よけいな仕事」でした。
言い換えると「やりたい仕事」です。
それは、もはや仕事なのか趣味なのか判然としないのでした。
ですから、休みをつぶしてやっていても、楽しいのです。
そして何よりも、そういう休みを過ごすと、休み明けが楽しみになるのです。

経営者の方々は、休みに関するこういう感覚、共感していただけるのではないでしょうか。
「時間になったら、そこで仕事はおしまい」
「時間になったら、もう仕事のことは考えない」
それが許されるのは、気楽な雇用労働者だけでしょう。

そもそも教員の残業が多いのは、自発的にあれこれやっていたからでした。
「やらなくてもいい仕事」を
「子どものためになるから」という理由でやっていたからでした。
それを、土日に出勤してまでやる教員も、普通にいました。
私は今週、頼まれて土日出勤しましたが、そんなの慣れっこなので、平気でした。
(土日に仕事に行って給料がもらえるなんて、教員よりイイじゃありませんか)

残念なのは、今の教員には「やらされる仕事」が多すぎることです。
教員になるような人って、私の経験上、みなさん仕事が好きなのです。
長時間仕事をすることを苦にしないのです。
ただ、それは自発的に仕事をしている場合の話です。
だからこそ「教員の仕事を減らせ」とあちこちで叫ばれているのです。

教員って、雇用労働者なのですが、経営者という一面もあります。
担任を持つと「学級経営案」という文書を作ります。
学年主任は「学年経営案」
管理職は「学校経営案」を作ります。
一種の経営者だと考えれば、休み中に仕事の準備をするのは不思議ではありません。

そして、何よりも、こちらが準備したことにより、
「あーあ、休みが終わっちゃった」と思っている子どもを笑顔にできたら。
これぞ、教員冥利に尽きる、というものじゃありませんか!

文科省さん、お願いです。
外部からあれこれと入ってくる雑音をカットしてください。
仕方なく仕事を増やす際には、代わりに一つ仕事を減らしてください。
教員は、実はもっと仕事をしたいのです。
ためにする仕事ではなく、子どものためになる仕事を。

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2025年3月28日 (金)

26年目の水槽台 ~学校の水槽をたたむ(3)~

いわゆる「メタルラック」です。

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水槽台として売られていたわけではありません。
パーツをこんな具合に組み立てて、水槽台として使ったのです。
この水槽台には、本当に助けられました。
高さ45センチ(キャスターを除く)なんです。
水槽台としては低いです。
これ、小学生が座り込んで見るのに適した高さなんです。
水槽の中を手入れするのに適した高さなんでです。
そして、台が低いと水槽が倒れるリスクも低いんです。

キャスターが付けられるのは、学校家具の必須要件だと思います。
大掃除の際に動かしたり。
年度替わりの際に置き場所を変えたり。
転勤の際に駐車場まで動かしたり。
キャスターがなくては、どれも不可能だったでしょう。

水を入れたまま動かしても、この台は平気でした。
細い柱4本で150kg以上を支えているというのに!
(90cm水槽には150Lの水が入ります)
金属製ならでは、でしょう。

金属製のもう一つの良さは「濡れに強い」ことです。
換水やトリミングの際にちょっとくらい濡れても平気です。
箱状になっていないので、湿気がこもらないのも良かったのでしょう。
底板?は水がたまらない網棚ですし。
おかげで、26年目に入った今でも、問題なく使えます。

今にして思えば、台の周りにカーテン状に布を垂らすと良かったかもしれません。
ホコリ除けになりますし、美観もアップするでしょうし。
(水槽の下には、フィルター、電源タップ、バケツ、ホース等を入れておりました)

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(貼ってあるものは、この後、剥がします)

「学校の水槽」1校目の時には、この水槽台を2つ(90cm水槽2つ)並べておりました(^^;)。
その後、90cm水槽1つは処分したのですが、水槽台も一緒にもらわれていきました。
今回も、水槽と水槽台は一緒にもらわれていきます。
今まで、長い間、ありがとう。
新しい場所での活躍を祈ります(^^)/。

(蛇足)
メタルラックの四隅は、少しだけ柱が上に出っ張ります。
そのため、四隅をカットした板を敷いてから水槽を載せる必要があります。
板の厚さは柱の出っ張り分に合わせたいですね。
私はその上にもう1枚板を敷いて、水槽の重量が柱に直接かかるようにしておりました。
(オールガラス水槽なので念を入れました)

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2025年3月26日 (水)

クリプトは強し ~学校の水槽をたたむ(2)~

今回解体した水槽は、こんなシステムです。

大磯
底面フィルター(水中ポンプ駆動)
32W蛍光灯3灯
アクアテラ 水位10センチほど
CO2添加なし
水中 クリプトコリネ・リアルグリーン
水上 テーブルヤシ ポトス
魚とエビと貝を少々

アクアテラに模様替えしたのは、4年前でした。

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クリプトは全部とても良い状態でした。
根張りが良い割には、大磯からすんなりと抜けました。
底面フィルターのためでしょうか。

クリプトは「中景」に使うのが普通です。
しかし私は「下草」として愛用してきました。
数種試しましたが、最終的に「リアルグリーン」一択に落ち着きました。
丈夫でキレイなのです。
(たまに葉が溶けますが)
リアルグリーンは、最後まで期待を裏切らなかったのでした。

テーブルヤシは幹が太くなっていて驚きました。
根張りはこれが一番でした。

底面フィルターには「詰まる」「半年でリセット」等の評価があります。
それなのに、4年間リセットなしで良い状態を維持できたのです。
アクアテラの浄化作用のおかげではないかと思います。
また、水量が少ない(=生体が少ない)ために、環境負荷が低かったのも良かったのでしょう。

新任2年目からスタートした「学校の水槽」計画をキレイに終えることができて、ほっとしました(^^♪。

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2025年3月25日 (火)

よくぞ維持してくれたねえ ~学校の水槽をたたむ(1)~

学校に残してきた水槽を撤去することになりました。

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おお。
想像していたよりもずっと良い状態です。
ポトスも、テーブルヤシも、クリプトも元気に茂っています。

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水槽の下には、私が残した器具以外にもいろいろなモノがありました。
私の後にこの水槽を管理してくれた先生の熱意が伝わってきます。
(今日は会えませんでした)

今日はひとまず、魚と草を水槽から出して自宅に引き上げました。
久々に自宅水槽復活です。
水槽一式は「ジモティー」でもらい手を募ることにします。

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2024年11月28日 (木)

ちょっと大きい8本組 ~教室用工具~

8本組ドライバーセットです。
グリップは赤のスケルトンですが、PBではありません。

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「TOOLMATE」印です。
よく見る8本組セットと違って、単独で使える太さです。
更に太くするグリップをはめると、もう普通のドライバーです。
安価ですが、しっかりしています。
昔の『オートメカニック』で高い評価を得ていたような記憶があります。
教室に常備して長年使いましたが、プラスの先端は今でも痩せていません。

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正統な?ドライバーセットと違って、穴を開ける道具が2本入っています。
これが、教室で重宝します。
掲示板に下穴を開けてヒートンをネジ込む、なんて場面にぴったりなんです。

ドライバーセットが入っていたケースだけは、長もちしませんでした。
100円ショップで買ったケースに入れました。
ラジオペンチとペンチも入れました。
これだけあれば、学校でのたいていの作業には事足りました。
実によく働いてくれました。
「こんな安物を買うんじゃなかった」と後悔したことは一度もありません。

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退職してから、使っていません。
今は自宅用の工具しか使わないからです。
他の先生にあげれば良かったですね。
教員をしている貴方、これを教室に置いておくと何かと便利ですよ。

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