面白い!キレイ! ~三重・六把野井水周辺を走る~
まず、六把野井水の頭首工へと員弁川の堤防を走ります。
実に気持ちの良い道です。
川、水田、その向こうに鈴鹿山地!
桜並木が開花する頃には、夢のような景色になるでしょう。
頭首工は立派な建造物でした。
昭和41年完成とのことです。
水面の中に導水堤が見えます。
枝下用水と同じですねえ。
六把野井水が作られたのは400年近く前だそうです。
しかし河床の高さの変化により、水の取り入れ口を上流に移したのだとか。
これも、枝下用水と似てますねえ。
頭首工からしばらく、用水は暗渠になります。
古い集落の中を走っていると、今度は立派な井戸が現れました。
自噴井だそうです。
この後も、員弁川に沿って自噴井がいくつもあるそうです。
この地域の自噴井について興味のある方は、この動画をご覧ください。
やがて用水は明渠になります。
水は、とてもきれいです。
昔の枝下用水では泳げたそうですが、こんな水質だったのでしょうか。
三岐鉄道や道路に沿ったり、交差したり、離れたりしながら流れていきます。
用水は、平地のキワの少し高い所を水平に流れていきます。
用水の右岸は平地で、水田が広がっています。
しかし、ここは用水の受益地ではなさそうです。
この水田は員弁川が近く、標高が低いのです。
(ここは普通の橋です)
「めがね橋」では、この日も三脚をセットして列車を待つ人がいました。
「ねじりまんぼ」でも、撮影をしていた人がいました。
この二か所は、やっぱり名所なんですねえ。
しかし、絵になる場所は他にもたくさんあると感じました。
残念なのは、あっちもこっちも草刈りがされていないことです。
特にクズが目立ちます。
三岐鉄道の土手だけではありません。
普通の水田のあぜや、普通の歩道に至るまで、放置状態です。
過疎地には見えないのに、なぜこの有様なのでしょうか。
これ、面白い光景でしょ。
用水がカーブしていて、その内側に池が作られています。
この池の水は用水の水ではなく、自噴井のものだそうです。
昔は魚を養殖していたそうです。
この辺りから、受益地と思われる場所になっていきます。
員弁川からは離れ、目を上げるとゴルフ場が見えるような地域です。
この写真、右が川です。
こんなに水位が低くては、水田に水を引けません。
左は、用水路です。
川との水位の違いがお分かりでしょうか。
遠くから水を引いてくる意味を物語る光景です。
この日、自転車で走った距離は20kmにすぎません。
しかし、すこぶる面白い時間を過ごすことができました。
自動車だと、入れない道もありますし、写真を1枚撮るにも手間がかかります。
「員弁川」「三岐鉄道」をテーマに、あと2回くらいこの地区を走りたいと思いました。
六把野井水について本格的に見学するなら、徒歩がベストです。
帰路は鉄道を使えるので安心です。
こちらの動画が、良い参考になると思います。
この地図には、今回お世話になりました。
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