豊田市の魅力

2024年7月20日 (土)

「或る賞鑑家の眼 -大久保裕司の蒐集品-」 ~豊田市民芸館 特別展~

●いち個人のコレクションです
展示物がちょっと変わっています。
陶磁器、ガラス、木工、金工、民間仏。
まあここまでは、普通でしょう。

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でも、陶磁器の産地や種類は、かなり偏っています。

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小道具がたくさんあったのには、驚きました。

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全体をひと言で表すと「古美術・骨董」でしょう。
しかし、名のある作家の作品はわずかです。
大久保氏は、著書にこう書いています。
「世に名品と言われるようなものは一つもない」
「下品(げぼん)の品々」

●私もやって良いのです
私、ちょうど今、蚊遣り豚を家に飾っています。
花を活ける容器を、妙にたくさん持っています。
いろんな布を玄関に飾っています。
他にもいろんな小物をためこんでいます。
骨董屋さん的には価値のないものがほとんどです。
でも、それで良いのだ、と安心しました。
名品でなくても良いのです。
梅酒の容器でもかまわないのです。
100円で買ったモノでもかまわないのです。
自分が「美しい」と思うものを集めれば、それで良いのです。
それを身の周りに置いて愛でれば良いのです。

もちろん大久保氏とはレベルが全然違うのですが(^^;)。

(補足)
大久保氏の著書を2冊買いました。
氏の心に響いた品の写真と、氏の鑑賞文です。
ほとんどの品が、私のセンスにも響きます。
骨董品屋さんに行きたくなってしまいます…。

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2024年4月29日 (月)

藤だけ見て帰るのはもったいないですよ ~御作城跡(城ヶ根山展望台)~

●歩きやすい急勾配!
「ふじの回廊」側から登りました。
急階段が続きます。


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ところがこの階段、私には歩きやすい階段でした。
「ヒザを曲げ伸ばししない」
「前足に乗り込んでいく」
この歩き方がやり易いのです。
「下るような感覚で登る」ができる階段でした。
階段の間隔が短いためではないかと思います。

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展望台からは展望が楽しめます。
猿投山の展望ポイントとしてベスト5に入る場所かも、と思いました。
冬がベストシーズンなのかもしれません。

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残念ながら、城についての解説はほとんどありません。
鎌倉時代末期にすでにあったというのですから、かなり古い山城です。
今や詳しいことが分からないということは、戦国期には使われていなかったのでしょう。
規模が小さすぎたのかもしれません。

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●毎日登れるかも
帰りは、天徳寺の方へ下りました。
天徳寺に下りても、「ふじの回廊」までは15分ほど歩けば戻れます。

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こちらは、急勾配ではありません。
「普通の低山の登山道」という感じです。
この道なら、毎日登る人がいるかも、と思いました。
登ると展望が良い、というのも嬉しいですよね。
天徳寺から登って下りると、1時間程度でしょうか。

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(ふもとから展望台が見えます)

●ふじまつり
今の時期は「ふじまつり」でにぎわいます。
祭日ということもあって、多くの人出がありました。
この調子なら「後継者がいないので終了」ということは当分ないでしょう。
バイクや自転車で行くと、一番近い駐車場まですんなり入れますよ。

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でも、ほとんどの人は藤だけを見て帰ります。
眺めが良い展望台とよく整備された道があるのに、もったいないなと思います。
あと1時間かけて、上まで行ってみませんか。

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2024年4月14日 (日)

奇跡のコバノミツバツツジ群落 ~古瀬間御嶽神社~

●一面のコバノミツバツツジ

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サクラでもモモでもないんです。
山一面にコバノミツバツツジが咲くなんて、私は見たことがありません。
しかも、植えた株じゃないんです。
自生株なんです。

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●奇跡と言って良いのでは
御嶽神社なので、石碑が散在しています。
堂守さんがおいでだったので、いろいろと話を伺いました。
もともとは、高木が茂っていたのだそうです。
十数年前に雑木を伐採したら、コバノミツバツツジが次々と咲き始めたということでした。

私はコバノミツバツツジが好きなので、ウチの敷地に何本も植えました。
しかし、思うように育ちません。
そういうものなのだそうです。
それなのに、この神社ではぐんぐん芽吹き、ぐんぐん育つのだそうです。
専門家の先生が見に来て、驚いたそうです。
これはもう「奇跡」「神様の力」なのではありますまいか。

●ありふれた種だと思っていたのですが
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コバノミツバツツジって、普通はこのように高木の下で咲いています。
日当たりの良い尾根でぽつんと咲いていることもあります。
鈴鹿でも、東濃でも、豊田市でもよく見かけます。
春の山における代表的な花だ、と私は思いこんでいました。
ところが、自生地は静岡以西だとのこと。
関東にないとは驚きです。
しかも、挿し木や接ぎ木に向いていないそうです。
道理で他のツツジより高価なわけです。

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堂守さんは、伐採や草刈りをしてこの群落を維持しているそうです。
他の山でも、明るく伐採すれば美しい群落が現れるかもしれません。
ああ、私も自分の山が欲しいなあ。

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2024年4月 8日 (月)

桜以外の花見もしましょう ~猿投の桃と緑化センター~

●猿投山麓の桃源郷
猿投山南麓は、春になるとピンクに染まります。
桃畑です。

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バックが猿投山、というのが山好きにはたまりません。
知っている人しか、こうしたポイントには入ってきません。
観光地ではないので、車で農道に入るのはひんしゅくを買うかも。
徒歩・自転車・バイクが良いと思います。

●愛知県緑化センター・昭和の森
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桜とヒュウガミズキです。
緑化センターでは、4月に咲く花木のほとんどを見られるのではないでしょうか。

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ヒカゲツツジです。

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キクモモです。

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ニワウメです。

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ミツマタです。

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あちこちでコバノミツバツツジが咲いていました。

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4月の新芽も美しいです。

緑化センターは、一年中いろんな花を楽しめる場所です。
駐車場は広く、園路は歩きやすいです。
樹木の好きな人なら毎月通っても退屈しないと思いますよ。

こんな緑化センターも、豊田市においては「ワンオブゼム」です。
春の花が楽しめる場所がいろいろあります。
「桜が散ったからもう花見ができない」なんて言っている貴方。
来週も再来週もボーっとしている場合じゃないのですよ(^^;)。

こちらをご参照ください。
豊田市春の花

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2024年3月 2日 (土)

桝塚味噌再訪 ~手前味噌への道(0)~

今年こそ、味噌づくりをしよう、と決意しました。
かなり前から興味はありましたが、敷居が高かったのです。
「枝下用水日記」の記事に触発されて、一歩踏み出すことにしました。

桝塚味噌さんのお手軽なセットが良いかなと思いました。
ただ、味噌ができるまで時間がかかります。
まず、でき上がった味噌を買いに行くことにしました。

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直売店では、木桶から出した味噌を量り売りしています。
豆味噌と米味噌が何種類もありました。
その中から2種類買いました。
普通にパックに入ったものも一つ買いました。
この店の味噌は、熱を加えたりせず、常温で1年半かけて熟成しているそうです。
3種類の味噌を楽しみつつ、自家製味噌の完成を待つことにします。

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直売店の内装もステキです。
訊いてみたら「味噌桶の木を使っています」とのこと。
床は、味噌の重石を切ったものだそうです。
しびれます。

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(味噌桶の底板だった木だそうです)

「ときをためる暮らし」に一歩近づけたような気がします。

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2023年12月23日 (土)

「枝下用水日記」にしびれる

「枝下用水日記」は、『枝下用水史』が出版される以前に作られていた小冊子です。
「続・枝下用水日記」を全部読むと、それ以前のものが読みたくなってしまいます。
26号分を合本にしたものをお借りして、読むことができました。

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これがもう、アツいのです。
『枝下用水史』を書き上げるまでに膨大な資料に当たったこと
多くの人々の声を聴いたこと
(テープ起こしにどれだけ時間がかかったことでしょうか!)
多くの現地調査をしたこと
それらの大変な仕事に興味津々で取り組んだこと 等々が書き綴られます。

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読んでいると、書き手の熱がこちらまで伝わってきます。
「続・枝下用水日記」や『枝下用水史』よりももっと熱いと感じます。
枝下用水の話にどんどん引き込まれてしまいます。
そして『枝下用水史』のためにこれだけの労力を費やしたことに、敬意が湧いてきます。

今度逵さんや野原さんに会ったら、後光が差して見えるかもしれません。

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2023年12月 2日 (土)

天狗さまに会いに ~折平山~

寒かった。
でも天狗さまは、立ち続けていた。

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(猿投山方面を向いています)

●天狗さま
前回は、天狗像を見ずに帰ってしまった。
今回は、3体の天狗像を拝むことが主目的だ。
山たまごさんの山行記を握りしめて歩くことにした。

しかし、どうにも寒い。
おまけに、山に来るたびに体力の衰えを痛感する。
3体のうち、烏天狗さまを発見できなかったのだが、ねばって探す気力がなかった。
ああ情けない。

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(よくこんな場所に設置したものだと驚きます)

●天狗岩展望台
この展望台は、ふもとの道からも見える。
おそらく初日の出を見るのにとても向いている。

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東側が広く遠くまで見渡せて、屋根まで付いているからだ。
三国山展望台と並んで、藤岡で最高レベルの展望台と言って良いと思う。

●アプローチ
今回は、ママたまごさん前の道から入った。
意外なことに、車の入れる道が奥まで続いていた。

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この車止めまで車で入るのが、天狗岩の最短コースだろう。
次回は寒くない日に存分に烏天狗さまを探してみたい。

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(この林道を進みます)

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(コアジサイ、好きなのですがほとんど売られていません)

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(低木は常緑樹、高木は落葉樹という道が続きます)

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(折平山は宮標石の山でもあります)

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(断層の山なので東面は険しいです。お気をつけて)

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2023年11月28日 (火)

今も作り続けられるクジラクラウン!? ~クラウン最中(もなか)~

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こんなものをいただきました。
「クラウン最中」!
クラウンの王冠マークが金色?に輝いています。
開封すると。

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なるほど。
その反対側は…?

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おおっ!
4代目「クジラクラウン」です。
歴代で最も不人気だったことで知られるモデルです。
ディテールが凝っていて、感心させられます。
まさか、こんなところで末永く生産されているとは…!

このクラウン、今では「斬新すぎた」「今見ても斬新」などと評されます。
特筆すべきだと私が思うのは、次の2点です。

●ボディと同色で一体化されたバンパー
あの時代、バンパーというのは、こういうものでした。
「メッキされていて、ボディから飛び出している」
クジラクラウンは、それを打破しようとしたのです。
商業的には大失敗でした。
でも、現在の車のパンパーを見れば、クジラクランは時代の先を歩んでいたことがよくわかります。

●ボンネット先端の細いスリット
これについては、以前にも書きました。
トヨタはこの後、何度も何度もこの手法を使います。
セリカ、スープラ、そして最新のクラウン…。
「売れる」にこだわり、伝統にこだわらないトヨタにしては、異例のことだと思います。
現行クラウンのデザイナーは、クジラクラウンの最中が今でも作られていることをご存じでしょうか…?

調べてみると、クラウン最中は他店でも違うものが作られているそうです。
さすがトヨタのおひざ元。
更に調べてみると、車の最中はクラウンだけではないようです。
私が気に入ったのは「スバル最中」です。
車が好きな人が作っている、という感じがします(^^♪。

今回紹介した「クラウン最中」はこちら
「幸せのクラウン最中」はこちら
「スバル最中」はこちら

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2023年11月21日 (火)

伝統工法は古くて新しい ~枝下用水が面白い(10)~

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これ、「牛枠」というものです。
このたび、枝下用水資料室の前に展示されることになりました。
かつて、この地で重りを載せて川に沈めて使われました。
水の流れを制御する「水制」として働きます。

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●牛枠をめぐる騒動
牛枠は、枝下用水の歴史を語る上で欠かせない登場人物?です。
枝下用水と明治用水は共に矢作川から取水するという競合関係にありました。
明治用水側は、枝下用水が完成すると取水口工作物(牛枠など)の撤去を求めます。
枝下用水側は、譲りません。
両者の争いは行政訴訟になり、新聞でも何度も報道される大騒動になったそうです。

●伝統工法の力
牛枠は、見ての通り伝統工法です。
武田信玄も治水工事に用いたそうです(「聖牛」と呼ばれます)。
資料室前の牛枠を見て、私にはいろんな感慨が浮かんできました。

まず、アフガニスタンで用水路を築いた故・中村哲氏が用いた伝統工法です。
牛枠ではありませんが、日本の伝統工法でアフガニスタンに堤を築きます。
最新技術よりも、こちらの方が現地の事情に合っているという判断だったそうです。

次に、枝下用水の工事で用いられた「人造石」です。
(今の時代ではこの言葉は別の意味で使われています)
これは服部長七氏が伝統技術「たたき」を改良して発明した技術です。
彼が作ったものは、100年以上たった今でも各地に残っています。
(水中でも!)
その後コンクリートの普及により「人造石」の技術は使われなくなります。
しかし、アンコールワットの修復ではこの技術が使われたそうです。
その土地の土を使ったり、最後は土に還る性質があったりと、環境負荷の少ない工法です。
今後どんどん見直されていくことでしょう。

また、伝統工法は「多自然工法」と相性が良いようです。
コンクリートでべったり固めないので、生き物が住める環境になるのです。
枝下用水の遺構を残すことには
「伝統工法の跡を残し、未来に生かす」
という意義もあるのではないかと感じました。

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●今後も目が離せません
今回牛枠を作ったのは、「枝下町遺跡調査隊」の方々だそうです。
牛枠の隣には、立派な解説板が立っています。
矢作川をバックに牛枠を見ていると、往時をしのぶことができます。
全く、枝下町の皆さんの元気さには驚くばかりです。
枝下用水資料室ともども、今後の活動から目が離せません(^^♪。

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2023年11月18日 (土)

秋の絶景を作った先人に拍手 ~豊田市小原地区の四季桜~

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これ、当地のTVや新聞では毎年必ず報道されます。
ただ、私の経験上「桜と紅葉の織り成す絶景」を見るのは難しいです。
どんぴしゃの年に、どんぴしゃのタイミングで行かないと「絶景」は見られないように思います。

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(絶景でしょ)

今日は本命の「川見」ではなく「大洞」の方へ自転車で行ってみました。
「川見四季桜の里」は毎年大渋滞になります。
それに引きかえ、「大洞」の方は今日はガラガラでした。

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(山がピンクに染まっているのがおわかりでしょうか)

見ごろではない、と思います。
いいんです。

私は常々、この地区の方々の四季桜への情熱に感銘を受けています。
四季桜が植えられているのは、観光地だけじゃないです。
あっちにも、こっちにも、そして小原地区ではない地区にも、四季桜があるのです。
ある場所では、何本も並木状態で。
ある場所では、庭や畑に1本単独で。
桜が咲いても、カネにはなりません。
それどころか、剪定や消毒をしている方もおいででしょう。
(ほとんどの四季桜は樹形がキレイです)
「無償の愛」どころか「私財をつぎこんだ美観」なのです。
それなのに、よくもまあこんな本数を植えたものだというくらい、四季桜があるのです。
私は、満開ではなくても、そこに感銘するのです。

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(銀杏の黄葉と四季桜の競演です)

「大洞の四季桜」駐車場には、特設テントが立っていました。
常駐しているとおぼしき方がいました。
天気が優れないためもあってか、観光客はいません。
「協力金100円」を募るポストがあったので、私はまずここに行きました。

ああ、旭地区の「上中しだれ桃」を思い出します。
あそこも、地元の方々が商売抜きで美観を作り、維持していました。
「協力金」(駐車場代)は1000円でした。
ここ大洞は、その十分の一なのでした。

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(ツバキと四季桜の競演です)

小原にはその昔、映画館があったそうです。
江戸時代から歌舞伎が行われおり、これは今でも受け継がれています。
「歌舞伎伝承館」という施設まであります。
小原は、今でこそへき地扱いですが、昔はそうではなかったのでしょう。
その心意気が、四季桜の里を作り出したのかなと思いました。
(四季桜は、自生ではなく、全部人が植えたものです)
カネにならないのにぼう大な数の四季桜を植えた小原の人々に、改めて拍手をしたいと思った一日でした。

先日、新聞で残念な報道を見ました。
土岐市を代表する紅葉の名所「曽木公園のもみじライトアップ」が今年を最後に終了する、というのです。
地元の方々のボランティア活動で行ってきたので、もはや続けるのが難しい状況なのだとか。
小原地区も、今では耕作放置地や空き家が目立つようになってきました。
小原の四季桜は、あと何年維持できるのでしょうか?
そして、愛知を代表する紅葉の名所である香嵐渓も、もしや(注)。

今日、テントでこんな話を聞きました。
「小原によそから引っ越してくる人がいる」
(私の同類ですね)
「名古屋市から、瀬戸市から、それに外国から来る人もいる」
あちこちで、ちらほら聞く話です。
新住民が、田舎の美観を維持する一助になれるといいな、と思いながら帰路につきました。
(天気予報が外れて冷たい雨に降られました。
 瑞浪では吹雪だったそうです)

(注)
私は勝手に「当地の秋の三大渋滞」をこう考えています。

1 香嵐渓(足助)の紅葉ライトアップ
2 小原地区の四季桜/紅葉
3 曽木公園の紅葉ライトアップ

そこまで客が来ても、曽木公園では続けらないのです…。

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(お堂が二つあるのもいいですねえ。キレイに維持管理されています)

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