ホームセンター

2024年12月10日 (火)

寸法がおかしいんです ~シンワ・サンデーカーペンター~

気になったので、調べてみました。

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2本の曲尺の寸法が、合いません。
同じ「サンデーカーペンター」なのに。

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裏面は、まあOKでしょう。

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シンワの、別の曲尺と合わせてみると、こうです。
これはダメでしょう。

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3本を合わせると、この通りです。
「サンデーカーペンター」の目盛りには、バラつきがあるということですね。
長年使ってきたのに、最近まで気付きませんでした。
まあ、私のウデがその程度だったということでしょうね(^^;)。

シンワのサイトで、公称精度を調べてみました。

3枚目の写真の銀色の曲尺 プラスマイナス0.2mm 定価3050円 
4枚目の写真の銀色の直尺 プラスマイナス0.15mm 定価2160円
サンデーカーペンター プラスマイナス0.3mm 定価550円

同じシンワでも、精度はまちまち、ということですね。
サンデーカーペンターの目盛りは、刻印ではなく転写?されています。
5cmのところで大きくズレているのに、30cmのところではズレが小さいです。
転写の際に精度が落ちたのだと推測されます。
本製品は、飛びぬけて安価なので、仕方ないのかもしれません。

そういうわけで。
これから曲尺を買おうという貴方。
店頭でより高価な曲尺と合わせてみて、精度のチェックをすることをお勧めします。
(裏面もお忘れなく!)
サンデーカーペンターよりも高価な曲尺を買うことが、最も良いかもしれません。
一生使うことになるかもしれない道具です。
ここは、ちょっとだけイイものを買っておいた方が安心です。

(補足)
サンデーカーペンターの直角もチェックしてみました。
こちらは2本とも問題ありませんでした。
かと言って、全部が安心とは限りませんが。

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2024年12月 7日 (土)

お宅のエアコン、大丈夫ですか ~虫と音の対策~

田舎に住むって、虫との戦いです。
あちこちに、ヒトと虫との境界線を設ける必要が出てきます。
今の勤務先には、各種の対策品が置いてあります。

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エアコンのドレンホースから虫が浸入するのを防ぐ製品です。
「ポコポコ」という音の防止効果もあります。

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同種の製品です。

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私が使っているのは、上記の製品です。
前の職場で買いました。
音の防止機能はありませんが、ウチの場合は問題ありません。
(ポコポコ音は故障ではありません)

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ドレンホースの先端が浮き上がっていると、排水が落ちる際に水がはね上がる恐れがあります。
音が出ることもあるでしょう。
ベランダ等にドレンホースが出ている場合には、こちらの製品なんていかがでしょう。

(蛇足)
虫たちは、家の中に入ってきたり、入れるすき間に入ったりします。
とんでもない場所に巣を作ったり、産卵する奴もいます。
ドレンホースから水が出るのは、冷房と除湿運転の時です。
つまり、冬のドレンホースは虫たちにとって格好の隠れ場所です。
お宅のドレンホース、大丈夫ですか。
併せて、ドレンホースと壁の間を埋めるパテの状態もチェックしておきたいですね。
パテの寿命は5~7年だそうですよ。
あっ、ウチも5年経ってるぞ(^^;)。

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2024年12月 3日 (火)

もうネジを落とさないぞ ~アネックス・強力マグキャッチ~

「マグネタイザー」と呼ばれる器具です。
磁力を付けたり、抜いたりするのに使います。

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私、高い場所でネジを打つ際に、ちょくちょくネジを落とすんです。
プラスのドライバービットから、ネジが離れて落ちるんですね。
私は主にベッセルのビットを使っていますが、ベッセルさんを責められません。
ビットに磁力が付いていて欲しくないユーザーもいるからです。

かと言って、ダイヤモンドコーティングされた高価なビットを買うのも、ねえ。
(もう手許には十分以上のビットがあるのです)
「ならば、ビットに磁力を付けよう!」と考えたのです。

ウチの店にはベッセルとアネックスのマグネタイザーが置いてあります。
アマゾンで検索すると、別のマグネタイザーが出てきますが、基本同じでしょう。
どれも500円前後です。

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使っているのが永久磁石ですから、ネオジム磁石のような強力な磁力は付きません。
まあしかし、木にネジを打つという用途には十分でしょう。
マグネタイザーの機能として「脱磁」もありますが、木工ではその必要はないでしょうね。
ただ、ビットの先端に鉄粉が着くようなら、脱磁して掃除しなくてはなりません。

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もっと強力な磁力が必要ならば、あと十数倍の価格の、強力電磁石を使うタイプもあります。
私には不要ですが、小学校に1台あると面白いなと思います。
そこの先生、いかがでしょう。
こういう、教科書に出てこないモノを使うと教師も児童も楽しめますよ(^^)。

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2024年12月 2日 (月)

こんな部屋、いかが ~壁にも「カフェ板」~

こんな壁、いかがでしょう。

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(株)中国木材さんの「カフェ板」です。
(日本の会社です、念のため)
今や、あちこちのホームセンターに置いてありますよね。
「床に使う」という事例をちょくちょく見聞きします。

でも、壁にだって使えるんです。
この外観に、キュンとしませんか。
板厚は30ミリあるので、しっかりしています。
12ミリの合板よりも、断熱性も遮音性も高いです。
カフェ板の側面はV字型に加工してあるので、板と板の間にすき間ができる心配はありません。
(ここが2×8材との大きな違いです)

もちろん、合板よりは高くつきます。
それに見合うだけのメリットがある材料ではないかと思います。

カフェ板を壁に使うとなると、在来工法になるでしょう。
「柱にカフェ板をどうやって収めるのか」が問題になります。
中国木材さんは「リノベ柱」という製品も用意しています。
これで柱を立てれば、カフェ板をはめていくだけで壁ができあがります。
なお、ウチの店の見本ではリノベ柱同士の接合箇所に金物を使って補強してあります。
(写真の下の方を見てください)
これなら、在来工法でも簡単です。

「リノベ柱」の価格が苦になるようなら、ひと手間かけましょう。
ツーバイ材に胴縁や野縁を打ち付けてリノベ柱のような形状にするとか。
柱に自分で溝を掘るとか。

用途によっては「カフェ板」をそのまま建物の外壁にするのも面白いですね。
安価なログハウスの板の厚みは30ミリ程度ですから、大差ありません。
さあ、どうです。
山小屋のようなウッディな建物が、目に浮かんできたでしょう?(^^)/

(余談)
私は以前住んでいた家の大部屋を仕切って、2人分の子ども部屋にしました。
壁には、羽目板と薄いシナ合板を使いました。
「カフェ板」を使うと、もっと短時間でもっとしっかりした仕切りを作ることができます。
あの時代に、これが売られていればなあ(^^;)。

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2024年11月20日 (水)

すきま風には発泡ウレタンですぜ ~新たな職場での誘惑(4)~

寒くなってきました。
DIYで作った小屋に、すきま風が入ってきませんか。

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こんな製品、いかがでしょう。
大きなすき間や入り組んだすき間を、簡単に一発で埋められます。
屋根下の「面戸板」とか妻壁の周りのすき間にぴったりじゃありませんか。

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小さいものだと、1本1000円もしません。
もちろん、シリコンよりは高価です。
でも、体積も施工性も性能もこちらの方が上でしょう。

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本来は、今どきの高気密高断熱住宅に使うものです。
断熱材を張った小屋なら、このスプレーですき間を完全にふさぎたいですね。

この色が気になる方も、おいででしょう。
小屋の場合、このウレタンがむき出しになることもありますからね。
シリコンのように各色揃えてくれないかなあ。

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2024年11月14日 (木)

売り場を信じちゃいけないよ(2) ~ホームセンターの棚~

「欲しい品物があったと思ったら、品切れ!」
そういうこと、ありますよね。
ところが「その品物が上とか下とか横とかにある」
今の職場では、そういうことが珍しくありません。

つまり、お客さんが品物を手に取った後、元の場所に戻さないんです。
そして、今の職場では「在庫数1」という商品がいっぱいあるんです。
そういうわけで「品物があるのに、品切れのように見える」
ということが起きてしまうのです。

前の職場では、こういうことはほとんど起きませんでした。
最低発注数が「5」とかに決められているので「在庫数1」なんて事態は、あまり起きません。
ところが今の職場では、大半の商品が自社の配送センターから発送されて来ます。
「在庫0」になると、センターから1つだけ送られてきます。
在庫を最小限にする、効率の良い商売をしています。

しかし、それは「1つしかない在庫が正しい場所にある」という前提で成り立っています。
お客さんが、一つしかない商品を正しい場所に戻さないと、こうなってしまいます。
「見かけ上は、売り切れ。帳簿上は、在庫1」
私たち従業員は、それを見つけると商品を正しい場所に戻します。
それが、毎日のようにあるのです。
現状の売り場システムでは、商品が違う場所に置かれても検知できません。
私たちが品出しの際に見つけるしかないのです。

私は1年半前に「売り場を信じちゃいけないよ」という一文を書きました。
あの時は、一つの棚の中に違う商品が混在しているという事態を取り上げていました。
今回私が言いたいのは、こういうことです。

「売り切れのように見えても、その商品は他の間違った場所にあるかもしれない」

今度ホームセンターに行ったら、品切れだからといって簡単にあきらめないで下さいね。


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2024年11月 7日 (木)

めり込まない?ビス ~新たな職場での誘惑(3)~

木材にビスを打ちこむ際に、めり込ませてしまったこと、ありませんか。
特にインパクトドライバーだけを使っている貴方。
特にスリムビスを多用する貴方(私はこれです)。
こういうビス、いかがですか。

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ビスの頭の裏側が平たくなっています。
めり込みにくい形です。
ビスのめりこみは、美観を損ないます。
家具では避けたい事態です。
また、構造用合板にビスをめり込ませると、締め付け力が落ちます。
特に屋根の野地板では避けたい事態です。

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インパクトを上手に使える方は、めり込ませたりしないのでしょう。
でも、私は今でもうっかりやっちまうことがあります。
(なるべくドリルドライバーを使うようにしていますが)
皿取錐を使えば、めり込みの防止効果があります。
しかし、皿取錐には「薄い板に使いづらい」という弱点があります。
皿取をすると、板が更に薄くなり、その部分が弱くなってしまうからです。

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薄板に対しては「スレンダースレッド」も便利です。
私は13ミリをしばしば使ってきました。
ただ、径が細いので締め付け力は強くありません。
しかも、頭はやっぱり皿型なので、板に少しめり込んで、板が弱くなります。

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めり込み防止ビスを使えば、締め付け力を確保しやすくなります。
美観も確保しやすくなります。
ビス頭が少し出るのが気になる場合もあるでしょう。
その場合は、ブラッドポイントのドリルで少しだけ掘り込むと良いかもしれません。
最小限のめり込みで、スレンダースレッドよりも大きな締め付け力を確保することができます。
スターエムさん、そういう皿取錐、作ってもらえませんか。

それから、ダイドーハントさん。
ワッシャーヘッドのスリムビスを作ってもらえませんか。
私の使い方では、13ミリビスで4.2ミリ径は太すぎるんです。
ワッシャーヘッドで35ミリスリムビスなんてのも、使ってみたいと思うのですが。

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2024年11月 1日 (金)

ぼくはカラフルでマットでちょっと汚れやすい ~作業用ヘルメットのお話~

私の職場の一角に、こんなヘルメットが並んでいます。

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これ、作業用品なんです。
安全帯の隣に並んでいます。
ヘルメットって、昔は白と相場が決まっていましたよね。
それが今や、こんなにカラフルなものがあるんです。
この写真で注目していただきたいのは、ヘルメットがテカっていないことです。
そう、つや消しなんです。
「マットカラー」ってやつです。

私が使っているバイク用と自転車用ヘルメットは、両方マット塗装です。
マット色のヘルメットは、今や珍しくない存在です。
その波が、作業用ヘルメットの世界にも押し寄せて来たのですね。

カッコいいでしょ。
若い職人さんは、しびれるんじゃないでしょうか。
60歳過ぎた私でさえ、買い足したくなってしまいます(^^;)。

そんなマット色も、良い事ばかりじゃありません。
「汚れやすい」
「汚れを落としづらい」というのが定評です。
まして、作業に使うとなれば、汚れも付きやすいでしょう。
大事に扱って、こまめにメンテナンスしないと、カッコ良さが損なわれます。
カッコ良くありたいのなら、ラクはできない、ということでしょうか(^^;)。

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2024年10月25日 (金)

蛇口をちょっとカンタンにする ~新たな職場での誘惑(2)~

買ったのは、これです。

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今までの蛇口ハンドルを外します。

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三角ハンドルのネジを外すには、ペンチやプライヤーでなんとかなるでしょう。
私は「ウォーターポンププライヤー」を使いました。
この方が快適です。

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私が若い頃にバイク整備用に買ったものです。
「クニペックス」ではなく「スリーピークス」ですが、不満なく使っています。

4種同梱されているアダプターの中から、合うものを付けます。

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レバーを挿します。

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これだけ回せば、十分に水が出ます。

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「今までと大差ないじゃん」
そう思う方もおいででしょう。
しかしこの蛇口、地面の高さにあるのです。
それを「回す」のと「上げ下げする」のとでは、ちょっと差があるのです。
新しい住宅には「回す」蛇口ハンドルは一つもないと思いますよ。

ウチの店には「スイングレバー」だけでも10種以上の商品が並んでいます。
金属製でも千円台です。
施工時間は5分程度でしょう。
「回す」蛇口ハンドルをお使いの貴方、いかがですか。

【蛇足】
以前も書きましたが、日本の水回りのネジ規格は、メチャクチャです。
こんな蛇口の軸ひとつでも、4種のアダプターが必要なのです。

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素人が新しく水回りの部品を買う際には、よく調べてから店に行きましょう。
可能なら、現物を持って行くと良いですよ。

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2024年10月18日 (金)

新たな職場での誘惑(1) ~天然木の手すり~

これ、イイでしょ。

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目に見える場所全部が天然木なんです。
ネジを隠す部分も天然木です。
手すり、もしくは扉の取っ手として使うものだそうです。
色も幅も選べます。
「無塗装」なんてものまであって泣かせます。

「タオルハンガーとして使うのもいいな」
と思いましたが、タオルを掛けると天然木が隠れてしまいますね(^^;)。

価格は、意外にお手頃です。
おーい、ばあさんや、そろそろウチにも手すり付けようかあ?


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