瀬戸市の魅力

2025年5月14日 (水)

邪魔者扱いされるキレイな異邦人 ~「ニセアカシア」の花~

今の時期、特に瀬戸市ではこの花が目立ちます。

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「ニセアカシア」です。
白い花が、木を埋め尽くします。
瀬戸市では、あちこちでこの花を見ます。
5月になると、見事な景色になります。

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白いフジの花、と思っている人がいるかもしれません。
それくらいフジに似ており、キレイなのです。
こんなにキレイなのに、それがあまり評価されていないように思います。
その理由はおそらく「特別要注意外来植物」だからです。

瀬戸市は長らく「日本三大はげ山地帯」の中心地でした。
砂防のために、多大な努力が払われました。
その際に利用されたのが、ニセアカシアでした。
窒素固定能力があるので、荒れ地でも育ちます。
はげ山状態の克服にひと役買った功労者と言えるでしょう。

しかも、同じ功労者のヤマハンノキと違って、花がキレイです。
加えて、ハチミツの一大供給源でもあります。
さらに、木材としてもさまざまな用途で使われています。
(その場合は「ハリエンジュ」という呼称になります)

こんなに日本で貢献してきたのに、近年、邪魔者扱いされるようになってきました。
繁殖力が強すぎて植生への影響が大きい とか、
成長は早いが倒れるのも早い とかの理由です。

確かに、瀬戸市のニセアカシアには
「ヘンな場所に勝手に生えてきた」
と思われるものが珍しくありません。
「学校のニセアカシアが倒れた」
という実例もあるようです。

しかしです。
ニセアカシアに、罪はありません。
人間の都合で日本に植えられ、利用され、用がなくなると邪魔者扱いです。
(外来種って、そんな話ばかりですよね)
おまけに「ニセ」アカシアという不名誉な呼称が定着してしまいました。
こんなにキレイなのに。
気の毒な話です。

(余談)
今、日本はさまざまな問題を、外国人の力で解決しようとしています。
今は助けてもらう立場なので、あまり文句は言えません。
しかし、急場をしのいだら(しのげれば)、その後は外国出身者を邪魔者扱いするのではないでしょうか。
他国を見ると、日本もそうなるのは目に見えています。
移民排除の極右政党ができて、一定数の支持を集めるようになるでしょう。
ニセアカシアを見ていると、そんなことを考えてしまうのでした…。

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2025年4月 2日 (水)

見るなら半日かけたい! ~愛知県陶磁美術館リニューアル~

リニューアルオープン2日目に、行ってきました。

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(水草愛好家は「こんな水槽が欲しい」と思いますよね)

建物に大きな変化はないと感じます。
見せ方にも、劇的変化はないと言って良いでしょう。

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(水草愛好家は「ああ、昔のダッチアクアリウムだ」と思いますよね)

ただし、展示は圧巻でした。
文字通り「古今東西」の陶磁器の名品がずらりと並んでいます。
そして、詳しい解説も添えられています。

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(猿投窯に関する展示はさすがに充実しています)

私の興味は、どうしても渋い(自分ではそう思っていませんが)ものに向かいがちです。
ここに写真は載せませんが、見事な絵が描かれたものや、見事な造形のものもたくさんあります。

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(私が好きな外国陶磁器は青磁と白磁です)

今回の展示は、実に力が入っています。
量が半端ではありません。
かと言って、駆け足で見るには惜しい名品です。
私は仕事を終えた後、昼食抜きで立ち寄ったのですが、それは大間違いでした。
最低でも半日かけて見たい展示です。
好きな人なら、食事をはさんで1日見ていられるでしょう。

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(この色合い、画面から伝わりますか)

平日とあってか、館内はガラガラでした。
快適に見学できましたが
「これを見に来ないなんて、もったいない」とも思うのでした。
この展示は、5月6日までですよ!

今回の展示についてはこちら

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2024年12月30日 (月)

元旦の猿投山登山は、南部で大渋滞になるでしょう

いえ、ね。
登山道のことじゃないんです。
豊田市側の駐車場に行くまでの道が、毎年大渋滞するんです。
猿投神社への初詣で、駐車場は満杯になるんです。
その上、道には順番待ちの車が延々と続くんです。
(片側1車線なので、身動きできなくなります)
豊田市側(南側)からの登山なんて、とんでもないんです。

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猿投神社は、三河地方屈指の格式の高い神社です。
正月には、遠くからも参拝者が来ます。
初詣客の数も三河地方屈指なのです。
元旦だけでなく、三が日の間は近くの道に寄り付かないのが無難です。

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猿投山は「愛知県で最も人気のある山」と言われます。
正月休みに登ろうとお考えの方もおいででしょう。
それ、北側(瀬戸市側)からにしておいた方が良いと思いますよ。
ただし、こちら側の駐車場は南側ほど広くありません。
日時を誤ると、こちらもハマる可能性があります。
まあ「世が連休の時に人気の場所に行く」というのは、そういうものですよね。

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そういうわけで。
行列が嫌いな私は、12月30日に猿投神社に参拝しました。
お札をいただくためです。
遅い時刻だったためか、神社のすぐ隣の駐車場が空いていました。
明日の午前なら、神社も登山も空いているかもしれませんよ。
知らんけど(^^;)。

(蛇足)
南側の駐車場は、無料です。
でも、使わせてもらったら猿投神社に参拝して、お賽銭を入れましょう。
北側の駐車場も、無料です。
こちらも、雲興寺に参拝して、お賽銭を入れましょう。
そういう行動が、将来の登山をやりやすくしていくのです。
「あいつら、排気ガスを残していくだけじゃないか」
そんな風に言われる登山者になっては、いけませんよ。

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2024年11月15日 (金)

グラスと呼んでちょうだい ~道ばたの雑草を愛でる~

こういうのが道ばたにあって、困るんです。

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道路わきの「雑草」です。
でも、今の季節はとてもキレイなんです。

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この道、ひどいんです。
雑草が繁茂しているのに、草刈りをしていないように思います。
春には、オオキンケイギクが咲き誇ります。

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でも、今の季節だけは素直に「キレイだなあ」と思います。

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園芸の世界では、こういう種類の植物をわざわざ庭園に植えることがあります。
そういう植物は「グラス」と呼ばれます。
なんのことはない、日本語にすると「草」です(^^;)。
草刈りをしていないからこそ、ここまでの見事な株になっているのでしょう。

まあしかし、これはイカンでしょう。
歩行者や自転車の通行の妨げになっています。
何よりも、秋になると私がわき見運転します(^^;)。
1か月したら、勝手に切ってやろうかな。

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(雑草ではありませんが、これも道ばたによく生えています)

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2024年9月19日 (木)

新たな相棒たちと岩巣山へ ~インソール、ヤマレコ、シフトガード~

4か月ぶりの山歩きです。
心配なので、岩巣山を選びました。
 
●特注インソール
登りは普通のインソールで歩きました。
登りは高低差380m、歩行90分です。
それでも、山頂ではかかとがシクシク痛みました。
まだ特注インソールがないとダメなようです。
 
下りは特注インソールを入れて歩きました。
これだと、かかとは痛くありません。
土踏まずが痛くなるのが心配だったのですが、少しだけでした。
 
今後、もっと長い山行で検証していくつもりです。
 
●ヤマレコ
最大の魅力は「道迷いの予防」でした。
高齢者はこれで遭難するんです。
 
岩巣山は、たかだか標高478mの低山です。
ところが、道は東海自然歩道なんです。
道標が完備しているんですが、行き先の表示が問題なんです。
「←岩巣山」と書いてくれないんです。
そうなると、私のような者は分岐になるたびに迷うんです。
 
「ヤマレコ」は車のドラレコのように「右折です」とまでは言いません。
でも、スマホを見れば、現在位置と正しいルートが表示されています。
しかも、道を外れると音声で警告してくれます。
その上、山行記録の作成支援やら写真との関連付けまでやってくれるんです。
昔と比べると夢のようです。
遭難予防効果だけでも、年5000円(プレミアム版)の価値はあると思いますね。
 
●シフトガード
 
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「登山口までバイクで行く」が気に入ってます。
そうなると、登山靴でバイクに乗ることになります。
登山靴を守るために「シフトガード」を試してみました。
しっかりしています。
靴のかかとにヒモを掛けるようになっているので、落下や紛失の心配はないでしょう。
 
変速操作は、少々やりづらくなります。
チェンジペダルをもう少し上に向けたくなってきます。
まあしかし、近隣まで走る程度なら許容範囲でしょう。
 
●その他雑感
 
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山頂には、なぜか温度計がありました。
低山ですから、涼しくありません。
久々の山行だったためか、ここにたどりつくまで大量の汗をかきました。
熱中症の二歩手前くらいだったと思います。
いきなり大日岳とか御岳とかに行っていたら、どうなっていたことやら。
(涼しくて快適だったかも)
 
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それでも、立ち止まると風が涼しいのです。
下りは暑くないのです。
秋は着実に近づいていたのでした。
 
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ところどころに「日本三大はげ山地帯」の名残りがあります。
そして、花崗岩が風化してサバ土になり、最後は白い粘土になる、という過程を観察することができます。
近くには「白岩町」という地名があります。
花崗岩地帯らしい地名です。
 
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この一帯は東京大学赤津演習林に隣接しています。
宮標石が次々と現れます。
埋もれているものや、新品と見まごうものがあって、興味をそそられました。
 
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(三等三角点も見られますよ)  
 

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2024年5月 4日 (土)

古瀬戸にしびれる ~穴山窯跡出土品展~

「赤津に遺された古瀬戸最盛期の窯」
というのが、サブタイトルになっています。
14世紀の窯だそうです。

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先日見た春岱と違って、色や模様は地味です。
しかし、形は実に見事です。
完璧だと思います。
これ以上進化できないのでは、と思います。
その上、驚きの薄さ(陶器なのに!)です。

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小さな器も多数ありました。
こんなに小さいものを、こんなに精巧に!
と驚かされます。

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仕上げは、シンプルです。
素焼き(いわゆる「山茶碗」)
灰釉
鉄釉
これが、イイんです。
私、無地とかシンプルな文様が好きなんです。

この展示で古瀬戸について興味が深まったら、常設展示へ行きましょう。
瀬戸蔵ミュージアムの常設展示は、素晴らしいのです。
猿投窯、古瀬戸から現代瀬戸焼に至るまでの変遷を、豊富な実例とともに解説してくれています。
これについては、いつか稿を改めて紹介したいと思っています。

(蛇足)
陶器の形状としては、猿投窯(須恵器)、古瀬戸の時代にすでに完成していたと思います。
今生活する上で、それ以外の形の陶器がなくても困らないと思います。
自動車やバイクも同じだと思うのです。
ガソリンエンジンを使う限り、その形はもう何十年も前に完成していたと言って良いでしょう。
むりやり新しい形のものを作ろうとするから、奇怪で醜い製品になっていると思うのです。

瀬戸市の「本業窯」のように「伝統的な形とデザインの製品だけを作る」という会社が欲しい、と思います。
バイクの世界には「ネオクラシック」という分野が確立されつつあります。
(私としてはもっと「クラシック」の方へ振ってほしいのですが)
自動車にも「ネオクラシック」があって良いのではありませんか。
マツダのコンセプトカー「アイコニック」は、正にこの路線だと思います。

もう「変わらない」ことを恥じる時代ではありません。
ホンダのN-ONEやダイハツのキャンバスは、二代目になってもほとんど形が変わりませんでした。
バイオリンや鉛筆に至っては、完成したデザインのものがずっと作り続けられています。
そういう例は世に数多くあります。
「使いやすくて美しい形はそのままにしておいて欲しい」
「無理におかしな形にしないで欲しい」
そう思うのは、私だけなのでしょうか。

(補足)
「瀬戸蔵」の駐車場は、クルマが偏重されています。
バイクと自転車は、東側の小さな駐車場に入れなくてはなりません。
ご注意ください。

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2024年5月 1日 (水)

雨の日は美術館へ ~瀬戸市美術館「春岱-稀代の名工-」~

●こりゃ確かに名工です
春岱は、江戸末期の瀬戸焼の名工です。
私が驚いたのは「何でもできる!」ということでした。

Akaraku
(赤楽茶碗)

織部・黄瀬戸・志野・御深井
染付・三島
萩・高取などの写し
茶碗・水指などの茶器
鉢・向付・皿など多種

Karatsu
(瀬戸唐津写茶碗)

それらが全て名品なのです。
当時すでに「春岱作」をかたる贋物が作られていたそうです。
私は舌を巻きながら展示品を見ていました。

瀬戸市美術館はこちら

●技術は進歩するのに
春岱がこんなに多種の名品を作ることができたのは、なぜなのでしょう。
技術が伝承されていたから、だと思うのです。
織部も黄瀬戸も志野も御深井も、技術が確立されると、後継者は同様なものを作れます。

Misima
(三島手饅頭蒸)

スポーツの世界も同じですよね。
体操の「山下跳び」とかフィギュアスケートの「ダブルアクセルジャンプ」とか。
最初は画期的な新技術だったのが、今では多くの人が習得できています。

ああ、それなのに。
戦争とか差別とかは、なくなりません。
こういう分野は、どうして進歩しないのでしょうか。
政治の世界に、春岱のような人は現れないのでしょうか。

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