DIY

2024年11月 7日 (木)

めり込まない?ビス ~新たな職場での誘惑(3)~

木材にビスを打ちこむ際に、めり込ませてしまったこと、ありませんか。
特にインパクトドライバーだけを使っている貴方。
特にスリムビスを多用する貴方(私はこれです)。
こういうビス、いかがですか。

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ビスの頭の裏側が平たくなっています。
めり込みにくい形です。
ビスのめりこみは、美観を損ないます。
家具では避けたい事態です。
また、構造用合板にビスをめり込ませると、締め付け力が落ちます。
特に屋根の野地板では避けたい事態です。

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インパクトを上手に使える方は、めり込ませたりしないのでしょう。
でも、私は今でもうっかりやっちまうことがあります。
(なるべくドリルドライバーを使うようにしていますが)
皿取錐を使えば、めり込みの防止効果があります。
しかし、皿取錐には「薄い板に使いづらい」という弱点があります。
皿取をすると、板が更に薄くなり、その部分が弱くなってしまうからです。

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薄板に対しては「スレンダースレッド」も便利です。
私は13ミリをしばしば使ってきました。
ただ、径が細いので締め付け力は強くありません。
しかも、頭はやっぱり皿型なので、板に少しめり込んで、板が弱くなります。

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めり込み防止ビスを使えば、締め付け力を確保しやすくなります。
美観も確保しやすくなります。
ビス頭が少し出るのが気になる場合もあるでしょう。
その場合は、ブラッドポイントのドリルで少しだけ掘り込むと良いかもしれません。
最小限のめり込みで、スレンダースレッドよりも大きな締め付け力を確保することができます。
スターエムさん、そういう皿取錐、作ってもらえませんか。

それから、ダイドーハントさん。
ワッシャーヘッドのスリムビスを作ってもらえませんか。
私の使い方では、13ミリビスで4.2ミリ径は太すぎるんです。
ワッシャーヘッドで35ミリスリムビスなんてのも、使ってみたいと思うのですが。

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2024年10月30日 (水)

折り合いに悩むのは総理だけじゃない ~バイク携帯工具の話(1)~

今度は、こんなものを買いました。

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●「俺の携帯工具」
バイクで出かける時の携帯工具です。
一番右は、短いモンキーレンチ。
GBを買ってすぐに買いました。
「SK11」です。
右から二番目と三番目は、プラスドライバー(2番)です。
昔買ったベッセルの「ファミドラ」から抜き出しました。

中心は、今回新たに買った物です。
ソケット 8~14ミリ
ヘックス 4~8ミリ
T型スライドハンドル
エクステンション
いずれも「4分の1インチ」角です。
アストロプロダクツです。

その下は、3ミリのアーレンキーです。
バックミラー(デイトナの「ハイビジ」)の調整用です。
一番左はプライヤーです。
昔乗っていたヤマハTY250Rスコティッシュの車載工具です。
車載とは思えないクオリティなので、気に入って残してあります。

●折り合いを付ける
ちょっとこだわる私にしては、安めな工具たちです。
携帯工具って一度も使わない可能性があるので、費用を抑えました。

GB350SやXTZ125の付属工具は、驚くほど貧弱です。
何かあっても、直せません。
上記くらいの工具を持って行けば、ちょっと安心です。
お守りと言うより、保険ですね。

もちろん、もっと高級な工具をもっとたくさん持って行けば、もっと安心です。
しかし、費用もカサも重さも増えてしまいます。
どこかで折り合いを付けなくてはなりません。
党内や他党との折り合いに苦労しているであろう総理の気持ちが、ちょっとだけ解ります(^^;)。

●余談
実は、これを買おうと思って店に行ったのです。

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コンパクトで安価で、必要なものは入っています。
しかし、現物を見てから気がつきました。
このT型ハンドルのエクステンション、外せないのです。
これでは狭所に突っ込めません。
そこで、バラで買い揃えることにしました。

ヘックスとプラスは、ビットにしようかちょっと悩みました。
でも私、あの小さいビットを抜き差しするのが苦手なんです。
それで、ヘックスはソケットにして、プラスはドライバーにしました。
ここに関しては、後で換えるかもしれません。
また、プラスの1番を追加することになるかもしれません。

●余談その2
3000円クラスの携帯用工具って、各社から出ています。
構成が各社それぞれ違っていて、実に面白いです。

ラチェットを入れるか否か
スパナを入れるか否か
プライヤーを入れるか否か
プラスをドライバーにするかビットにするか
ヘックスをアーレンキーにするかビットにするか

「キタコのラチェット無しにしてモンキーとアーレンキーを追加しようかな」と思っていました。
工具袋も付いてくるので、こちらの方が正解だったかもしれません。
袋、どうしようかな…。

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2024年10月29日 (火)

梨が好き! ~ピカピカしない道具の話~

果物の話ではありませんよ(^^;)。

●T型ハンドル
最近、これを買いました。

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TONEの「T 形スライドハンドル」SL30です。
工具の世界には「ピカピカ派」と「サラサラ派」がいます。
私は、後者です。
工具の表面をサラサラの「梨地仕上げ」にしたものが好きです。
ですから、このハンドルの見た目と感触が気に入っています。
買ってしばらくの間、ずっと見とれたり触ったりしておりました(^^;)。

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このように「エクステンションバー」と組み合わせて、T形ハンドルにします。
先端には、各サイズのソケットをはめて使います。

実は私、コーケンのT形ハンドルも持っています。
(それも梨地仕上げです)
でも、T形ハンドルって、工具箱の中でかさ張るんです。
何本も欲しいのですが、むやみに増やせません。
スライドハンドルとエクステンションの組み合わせなら、工具箱にすんなり入ります。

●自由錐

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カンザワの製品です。
写真ではわかりづらいのですが、これも目盛り部分が梨地仕上げになっています。
刃を固定する丸い部分もピカピカしない仕上げになっていて、コントラストがステキです。

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私、木工も艶消しウレタンニスで仕上げるのが好きです。
艶のない人生です(^^;)。

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2024年10月10日 (木)

エッジが大切なんです ~端材でトレイを作るのだ(3)~

ひとまず2枚、切り出しました。

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角を丸めます。
トリマースタンドと金属テンプレートを使います。

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上面のへりは丸面ビットで丸めます。
まあこれは普通ですよね。
ただし、底面のへりはサジ面ビットを使いました。

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重ねられるようにしたいのです。
上面の内側のエッジを丸めて、サジ面にハマるようにする予定です。

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2024年10月 9日 (水)

ディッシュビットで大失敗 ~端材でトレイを作るのだ(2)~

今度は四角に、より深く掘りました。

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ここにたどりつくまで、何回も失敗しました。

【失敗その1】
今回の掘り込みの大きさは、10cm四方です。
ところが、これはトリマーのプレートと同程度の大きさだったのです。
この組み合わせで掘ると、トリマープレートが掘った溝の中に落ちることがあります。
そうすると、せっかくの滑らかな底面が見苦しく削られてしまいます。

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これを解決する方法として私が考えつくのは、3つでした。
A 大きなトリマープレートを特製する
B トリマースタンドを使う
C ルーターを使う

【失敗その2】
私、板にキレイな四角形をくりぬくのが苦手なんです。
ええ、ジグソーの使い方がヘタなんですね。
テンプレートがキレイな四角形になっていないと、溝の形もキレイになりません。
ああ、バンドソーを買わないとダメなのでしょうか。

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【失敗その3】
マキタの8ミリルーターを使ってみることにしました。
ベースプレートが大きいので、10cm四方の溝掘りならなんとかなります。
ところが。
気がつくとテンプレートが削られているではありませんか!
ビットの出とテンプレートの厚みをよく考えないと、こうなってしまいます。
何度もテンプレートを作り直すハメになってしまいました(^^;)。

【私の結論】
パワーの強いルーターなので、こんな削り方をしました。
最初からビットの出を深くセットします。
そして、掘る溝の中心付近をまず削ります。
ルーターのプランジ機能を使います。
フォスナービットで大穴を開けるような感じです。
その後、少しずつ溝を外に広げていきます。
こうしてようやく、ディッシュビットのコロがテンプレートにしっかり当たるようになりました。

いやー、ディッシュビットを甘く考えておりました。
これでようやく外側を削ることができそうです。

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2024年10月 8日 (火)

端材をトレイにするのだ(1) ~まず円形~

まずまず、ちゃんと掘れました。

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こんなトリマービットを使います。

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「ディッシュビット」というやつです。
私、「コロ付き」のビットを使ったことはあります。
でも「テンプレート」を併用してトリマーを使うのは初めてです。
先人の動画やブログを見て「こりゃ練習しないとダメだ」と思いました。

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まず、テンプレートを作ります。
ホールソーとボール盤を使いました。

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部材が動かないように、端材やガムテープで留めます。
両面テープを使う先人が多いようでしたが、あいにく使い切っておりまして(^^;)。

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部材+テンプレートを作業台にしっかり固定します。
トリマーの深さを変えて、3回に分けて削ります。
いいんじゃないでしょうか。
ちょっとけば立っていますが、サンディングすれば問題ないでしょう
外側をカットすれば、トレイとして使えるでしょう。
ネジやビットの置き場所として使えそうです。
さて、次は四角のテンプレートを作ってみましょうかね。

【失敗談】
実は、最初に作ったテンプレートは、厚みが足りませんでした。
根元にコロが付いたビットの場合、薄いテンプレートだとビットが出過ぎるのです。
そういう訳で、途中でもう一枚テンプレートを追加して重ねております(^^;)。

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【余談】
中途半端な端材が、たまってきたんです。
小さい端材なんて、ゴミに出してしまえば良いのですが、私は貧乏性でして(^^;)。
農閑期になってきたので、端材をトレイにしてみようと考えました。
ウッドカービングを始める前の練習でもあります。
ディッシュビットで満足してしまうかもしれませんが(^^;)。

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2024年9月22日 (日)

今度はウッドカービング? ~『生木で暮らしの道具を作る グリーンウッドワーク』~

紀平氏の木皿を見ているうちに
「手で削るのもいいな」と思い始めまして。
表題の入門書を買ってみました。

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私には、どんぴしゃでした。
作例として、箸、スプーンなど10種が紹介されています。
私のハートに特にぐぐっと来たのは「ニマ」「我谷盆」です。

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道具、技術、材料などについても、私が知りたい程度に記述されています。
そして巻末には「グリーンウッドワークを体験できる場所」が掲載されています。
なんと、ウチから片道1時間以内の範囲に6か所もある!
これは、行かねばなりません。

(補足)
何年も前から、木工ろくろ(ウッドターニング)に興味があったのです。
山やその周辺では、立派な木がきちんと使われずにゴミ同然の扱いを受けています。
また、我が家の工房でも「使いにくいけどもったいない」という端材が山になっています。
それらの材料を、ろくろによって器として使うことができるだろうと考えていたのです。
しかし、ろくろは少々ハードルの高い機械です。
価格、スペース、そしてぼう大なゴミ(削りカス)。
それらにビビッて、二の足を踏んでおりました。

手で削れば、ハードルがぐっと低くなります。
孫のおもちゃを作るのにも、ぴったりです。
私のことなので、まず道具をざあっと揃えてしまうかもしれません。
ああ、また手を広げるのか(^^;)。

(更に蛇足)
表題の本は、アマゾンの「Kindle Unlimited」に入れば無料で読めます。
しかし、私はもう決めていました。
「この本を手元で開いて見たい!」
「この本を見ながら作業したい!」
そうなると、実物の書籍が欲しいのです。
安い本ではありませんが、末永く愛読することになると思います。

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2024年9月21日 (土)

場所と使われ方に対応したい ~孫用踏み台 納品~

私が作った家具のほとんどは、脚にフェルトシートを貼ってきました。
床が傷つくのを防ぐためです。
しかし、今回はフェルトシートを持参するだけで、貼らずに納品しました。

娘の家は、床がフローリングです。
フェルトシートを貼った踏み台を載せたら、昇り降りの際に台が滑る恐れがあります。
なにしろ、使うのは1歳の幼児なのですから。
フェルトではなくゴムシートを貼った方が良いかもしれません。

台を倒す恐れもあります。
そうなると、四方の要所にクッション材を貼った方が良いかもしれません。
見た目は悪くなりますが。

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(ここで踏み台に登って手を洗わせたい、ということでした)

現場に持ち込んでみると。
流しの前の敷物に載せて使うとのことでした。
これなら、床に傷が付くことはないでしょう。
ひとまず、フェルトシートを貼らずに使ってみることになりました。

私はこれまで、結構な数の家具を作ってきました。
素人家具ではありますが、自信を持って言えることがあります。
「場所と、使われ方を知った上で作っている」
ですから「使いやすい」という声をしばしば頂きます。
そりゃあ、そうです。
そこまで含めての、オーダーメイドなんですから。
これこそが、DIYの楽しさだと思っております(^^♪。

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2024年9月14日 (土)

組み上げ、オイル仕上げ ~孫用の踏み台を作るのだ(4)~

今日はポケットホールを使わず、横からビスを打ちまくりました。
こういう構造だと、組み上げに苦労します。

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全てのエッジを丸めるのにも、意外に時間がかかりました。
幼児が使うとなると、気をつかいます。
最後の仕上げも、いつものウレタンニスが使えません。
(幼児は、なめたり、くわえたりするでしょうから)
これを使います。

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オイル仕上げなんて、20年ぶりくらいです。
ウエスで塗ったら、入隅で 苦労しました。
こういう構造だと、筆の方が塗りやすかったですね。

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週明けに納品に行きます。
孫よ、待ってろよ(^^)。

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2024年9月12日 (木)

美しすぎて、買ってしまいます ~紀平佳丈 木の器展~

私、この人のファンなんです。
こういう作品を作る作家さんです。

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どうということのない形です。
でも、私はひと目見て、ホレました。
理由は、自分でも分かりません。
「シンプル」「ミニマル」「ナチュラル」
そういういう言葉だけで片づけられない魅力があるのです。

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(これ、ひと固まりの木から彫っています)

紀平氏の作品の特徴は「ろくろを使っていない」ことです。
彫刻科卒業だそうですから、手で掘ってるのでしょうか。
もちろん、カンナやサンドペーパーは使っているだろうと思うのですが。
(粉塵でエアコンが壊れるからエアコン無しで作っている、とのことでした)

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(白木だけじゃなくていろんな表面処理がありました)

氏の作品を私が初めて見たのは「棒の手会館」での展覧会でした。
工房はなんと我が家の近所だそうですが、どうも訪問できそうにありません。
今回、再び肉眼で作品を見られるということで、飛んで行ったのです。

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今回は個展なので、作品を購入できます。
「紀平さんは東京で個展をすることが多いです」
「ミシュランガイドに載るような店が買いにくるそうです」
ああ、なるほど。
この皿にそういう料理、似合うでしょう。
しかも、そういう店にとっては、この皿はむしろ安いでしょうね。

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(左は杉素地 右は杉に拭漆)

しかし、私にとっては安くありません。
買うかどうか、かなり迷いました。
最後は、こういう結論になりました。
「この皿を見るたびに幸せになれるぞ」
安い皿を1枚買って帰りました。
「ゼロが一つ多いな(^^;)」
そういう値段でした。
「小鳥ちゃん」以来の高額(^^;)コレクションとなりました。

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7月に見た展示会の影響もあったと思います。
あれ以来、こう思っています。
「自分がイイと思ったものを買い集めて、幸せになれば良いのだ」
ただの開き直りですね(^^;)。

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この個展、「豊田画廊」で9月16日まで開かれています。
ただし、良いモノからどんどん売れて行ってしまいます。
見たい方は、お早めに!

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